2002年に登場した米iRobotのロボット掃除機「ルンバ」。以来、各メーカーがこぞってこの新しい家電製品に参入し、今や人気ジャンルの1つとして定着した。わが家はロボット掃除機が必要なほどリビングが広くないので買ってはいないが、あのロボット掃除機の「動き」には、こころひかれるものがある。
なんせ床に置くだけで勝手に、障害物や段差でも自動的に方向を変えてくれるのだから、すごいメカニズムだ。ロボット掃除機が動いている光景を見たことがあるが、その健気に掃除する姿はなんとも愛らしい。
そんなロボット掃除機の組み立てキットが付録になった「大人の科学Vol.33 卓上ロボット掃除機」が発売された。いやはやこの雑誌、オジサンたちの心をくすぐるのが本当に上手い。卓上サイズとはいえロボット掃除機を自らの手で作れるなんて、実にワクワクするではないか。しかも完成写真を見ると外装にクリアパーツが使われており、中のメカが丸見えである。これなら動いているときの歯車の動きなどをじっくりと鑑賞できるわけだ。
価格は2940円(税込)と、以前紹介した「電子ブロックmini」の号よりも1000円安い。複雑な機構にもかかわらず、この価格はまあまあ良心的だと思う。というわけで書店ですかさず購入。相変わらず分厚い本だが、この本を買うといつも家に着くのが待ち遠しくてたまらなくなり、荷物がかさばるのも苦にならない。
表紙をめくるといつもの通り、大きな付録の箱に雑誌が付いている。卓上ロボット掃除機そのものの姿を大きく載せているパッケージ写真とは違い、雑誌のほうはやたらと多くの歯車が並んだ表紙になっている。それもそのはず、この卓上ロボット掃除機、内部は歯車だらけなのだ。完成写真を見ると大小さまざまな歯車が縦横色んな位置に付いており、複雑にかみ合っている。歯車の色も赤・黄・白とカラフルだ。
そんなわけで雑誌の記事も歯車・歯車・歯車のオンパレード。まず巻頭で歯車の技術革新に取り組んでいる3つの町工場を紹介し、そのあとに卓上ロボット掃除機のメカニズム紹介、そして改造例を載せている。さらにロボット掃除機の草分けである米iRobotの「ルンバ」の内部の紹介記事まで載っており、実に読み応えがある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR