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自分で組み立てるロボット掃除機 「大人の科学Vol.33 卓上ロボット掃除機」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/3 ページ)

» 2012年03月15日 19時44分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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 付録の作り方は雑誌の巻末のあたりに掲載されている。イラストを多用した分かりやすい説明書なので安心だ。付録の箱を開けると本体のシャーシに細かい歯車がいくつも付属しており、ちょっと不安になってしまうが、順を追って作れば1〜2時間程度で完成するだろう。

グリスを塗布しながら歯車をセット

 まずは本体のシャーシにスイッチや電池ボックスの接点金具を取り付ける。スイッチについては金具と金具の間に少し隙間ができるように微妙な調整をする必要があり、最初はうまく接点がかみ合わなくて少し時間がかかったが、試行錯誤してなんとか乗り切った。このキットで一番難しかったのはこの最初の部分かもしれない。

スイッチの取り付け(左)。モーターをセット(中)。グリスを塗って歯車をセット(右)

切り替えユニットを取り付け(左)。バンパーをセット(中)。スクレイパーに紙テープをはり、ダストボックスにセット(右)

 スイッチのテストがうまく行ったら、モーターをセットしてリード線のたるみを調整し、いよいよ歯車の取り付けに移る。ここで大事なのがグリスの塗布だ。スイッチやファンの軸にいちいちグリスを塗らなくてはならないのだが、塗りすぎるとグリスがはみ出して汚くなってしまうので要注意だ。軸だけでなく歯車の歯にもグリスを適量塗りながら、歯車を次々に本体にセットしていく。

 本体に歯車をセットし終わったら、脱輪のセンサーとなるバンパーを取り付ける。さらに、ゴミを掻き取る小型スクレイパーに紙テープを貼り、ダストボックスにセット。吸入口にフィルターをセットしてからダストボックスを取り付ければ内部のメカは完成。あとは電池をセットして本体カバーをかぶせてネジ止めすればできあがりだ。

ダストボックスをセットしてできあがり

 組み立てのプロセスとしては、前述したスイッチ接点金具のほかにはとくに問題はなかった。小さなネジがいくつもあり、締め付けるのにちょっと力が要るので、グリップが大きめでしっかり握れるドライバーを用意しておくと効率よく作れるだろう。なお、最適なのはJIS規格のNo.1のドライバーとのこと。ワタクシは精密ドライバーを使ったのでちょっと回しにくかった。

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