NHKは、大容量コンテンツであるスーパーハイビジョンの地上波による野外伝送実験に成功したと発表した。
今回開発した地上伝送技術は、従来よりもさらに伝送容量を拡大したもの。超多値OFDM((Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)技術と偏波MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術に加え、2つのチャンネルを用いて信号を伝送するバルク伝送技術を採用。伝送パラメーターの最適化により、伝送容量を拡大した。さらに受信性能の改善に向けて、誤り訂正符号に高度BSデジタル放送方式で規定しているLDPC符号を取り入れている。
実験ではUHF帯の2つのチャンネルを使い、技研屋上から圧縮符号化したSHV映像信号を送信。約4.2キロ離れた地点において受信し、誤りのない映像の復元が確認できたという。
なお、この技術は5月24日から27日までNHK放送技術研究所が開催する「技研公開」にて一般公開する予定だ。
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