48kHz/16bitを非圧縮で
高級スピーカーメーカーが作ったワイヤレス、ディナウディオ「Xeo」が秋に登場
DYNAUDIO JAPAN(ディナウディオジャパン)は6月21日、今秋発売予定のワイヤレススピーカー「Xeo」(シオ)シリーズ2機種を報道関係者に公開した。高級スピーカーメーカーとして知られるDYNAUDIOが、「世界初のハイエンド・ワイヤレス・スピーカー・システム」をうたう意欲作。ブックシェルフ型の「Xeo3」とフロア型の「Xeo5」をラインアップしている。
デンマークに本拠を置くDYNAUDIOは、自社工場で開発から生産までを一貫して行うスピーカーメーカーだ。その製品は世界各地のレコーディングスタジオにモニタースピーカーとして採用されているほか、ボルボやフォルクスワーゲンと共同開発したプレミアムカーオーディオでも知られている。
来日した同社社長兼CEOのWilfried Ehrenholz氏は、「これまで、高品位なサウンドを聴くためには高価なオーディオ機器と複雑な配線、煩雑な設定などが必要だった。Xeoは、アンプもケーブルもDACコンバーターもスピーカーに内蔵しているようなもの。ただ電源を入れるだけで、誰でも高品位なサウンドを楽しめる」と話す。
48kHz/16bitを非圧縮伝送
Xeoは、スピーカーユニットを含めてすべて自社開発のアクティブスピーカーに、豊富な入力端子を持つ専用トランスミッターを組み合わせたシステムだ。2.4GHz帯デジタル無線方式により、約50メートルの伝送が可能。「しかも、CDのフル解像度にあたる48kHz/16bitを非圧縮で伝送できる」(同氏)。
トランスミッターは、120(幅)×32(高さ)×90(奥行き)ミリとコンパクトなサイズながら、背面にアナログ(RCAおよび3.5ミリミニジャック)、光デジタル、そしてUSBのインタフェースが用意され、ポータブルオーディオからPCまで、幅広いソース機器を接続できる。電源にはACアダプターを使用するが、PCとUSB接続した場合にはバスパワー駆動も可能だという。
2タイプのアクティブスピーカーは、ユニット数こそ違うが、共通のユニットを使用した2Wayバスレフ型。ツィーターはプレシジョンコーティングを施した2.7センチソフトドーム型、ウーファーは独自のMSP(ケイ酸マグネシウム・ポリマー)製振動板を採用した14.5センチ径コーン型だ。クロスオーバーにはDSPを用い、各ユニットを個別の内蔵デジタルアンプで駆動する。出力はツィーターとウーファーそれぞれ50ワットとなっている。
“ワイヤレスならでは”といえる機能が、トランスミッター1台に対して複数のアクティブスピーカーを利用できること。スピーカーの背面パネルには、「ROOM1~3」と「L/R/Mono」の切り替えスイッチがあり、リモコンでトランスミッターとその入力を切り替えて使用する仕組み。「Mono」の設定があるのは、店舗やパーティーのように、大きな部屋に複数のアクティブスピーカーを設置するシチュエーションを考慮したものだ。なお、発売時には増設用のアクティブスピーカーとリモコンのセットも用意するという。
外形寸法と重量は、ブックシェルフ型のXeo3が170(幅)×281(高さ)×246(奥行き)ミリ、6.4キログラム。フロア型のXeo5は、170(幅)×922(高さ)×260(高さ)ミリ、16.7キログラム。カラーバリエーションは、ホワイトとブラックの2色で、いずれもピアノ調仕上げ(光沢)となる。
Ehrenholz氏は、「ワイヤレススピーカーは他社からも販売されているが、いずれも“ハイエンド”ではない」と指摘する。ただし、同氏のいうハイエンドとはクオリティーに対する自信を示したもので、Xeoも価格的には決して“ハイエンド”の領域には入らない。欧州では今年3月から販売しているが、ブックシェルフ型のXeo3は約1500ユーロ、フロア型のXeo5でも約2700ユーロ。国内での販売価格は決定していないが、Xeo3は15万円前後、Xeo5が27万円前後になる見込みだという。
「Xeoのターゲットユーザーは、音楽を愛するすべての人たち。価格も多くの人に使ってもらえるように設定した」(同氏)。
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