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オンキヨー、DSDファイルのネットワーク再生にも対応したフラッグシップAVアンプ「TX-NR5010」

» 2012年06月28日 22時21分 公開
[ITmedia]

 オンキヨーは、AVアンプの新製品として、フラッグシップモデルに位置づけられる9.1ch対応AVレシーバー「TX-NR5010」および「TX-NR1010」を発売する。価格と発売日は、TX-NR5010が36万7500円で7月中旬、TX-NR1010が24万1500円で7月上旬を予定。

PhotoPhoto 9.1ch対応AVレシーバー「TX-NR5010」

 ネットワークオーディオ機能がトレンドとなっているAVアンプ市場だが、TX-NR5010では新たにDSD(Direct Stream Digital)やApple Lossless音源のネットワーク再生に対応した。同社が運営する音楽配信サイト「e-ONKYO music」で購入できるDSDファイルもPCやNASから再生できる。もちろん、先に登場した下位機種と同様、ドルビーTrueHDによるサラウンド音源もサポート。DLNA/Windows 7対応で、WAVおよびDLACの96kHz/24bit音源再生も可能だ。

 新たに搭載した「デジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワーク」機能は、独自のデジタルフィルターにより、中低域と高域信号をセパレートする仕組み。通常のローパス/ハイパスフィルターは緩やかな周波数特性でしかフィルタリングできないが、今回はほぼ垂直に立下がり/立ち上がる周波数特性で分割が可能。両帯域間での信号の不要な重複を避け、「より高純度な信号伝送を可能にする」(同社)という。両帯域をセパレートする周波数は14種類を用意し、両帯域で個別にレベル調整が可能。スピーカーの接続方法による音の違いや好みのセッティングなどが堪能できるという。

「デジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワーク」による帯域分割のイメージ

 ホームシアター関連では、DTS Neo:XやドルビープロロジックIIzのデコードに対応。プリアウトに外部パワーアンプを接続すれば、最大11.1chのサラウンド環境を構築できる。シアターサウンド再生の世界基準「THX Ultra2 Plus」準拠した。

 アンプ部の実用最大出力は各チャンネル280ワット(6オーム、1kHz、1ch駆動時、JEITA)。筐体(きょうたい)は、アルミ押し出し材の側板と天板を組み合わせた高剛性かつ制振性に優れたもので、内部にはピュアオーディオ直系の設計技術を取り込んでいる。アンプの地力を高める「3段インバーテッドダーリントン回路」やグランド電位安定化技術なども備えた。

 HDMI入力は9系統。スマートフォン接続用のMHL規格もサポートしている。出力は2系統で、異なるソースの映像と音声を出力できる「ZONE2 HDMI」に対応した。本体サイズは435(幅)× 198.5(高さ)×463.5(奥行き)ミリ、重量は25.0キロ。

PhotoPhoto 7.1ch対応AVレシーバー「TX-NR1010」

 TX-NR1010は、7.1ch対応のAVレシーバー。3段インバーテッドダーリントン回路や「デジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワーク」機能の搭載など、上位機ゆずりのサウンドが特長だ。アンプ部の実用最大出力は各チャンネル250ワット(6オーム、1kHz、1ch駆動時、JEITA)。「THX Ultra2 Plus」にも準拠している。

 ネットワークオーディオ機能は、DLNA/Windows Media Player対応。MP3、WMA、WMA Lossless、FLAC、WAV、Ogg Vorbis、AAC、LPCMといった多彩なファイル形式をサポートしているが、DSDやApple Losslessには非対応となっている。

 HDMI入力は9系統、出力は2系統。本体サイズは435(幅)× 198.5(高さ)×463.5(奥行き)ミリ、重量は23キロ。

Photo スピーカースタンド「AS-85H」

 そのほか、今回はスピーカースタンド「AS-85H」も発売となる。こちらは「D-109シリーズ」のサラウンドスピーカー「D-109M」や、 2.1chホームシアター「BASE-V30HDX/HTX-25HDX」のフロントスピーカー部、オプションサラウンドスピーカーに対応するものだ。

 サイズは250(幅)×850(高さ)×260(奥行き)ミリで、1台あたりの重量は3.0キロ。実売予想価格は2台1組で1万5000円前後、7月下旬の発売を予定している。

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