東京・秋葉原でオーディオとホームシアターの専門展示会「オーディオ&ホームシアター展 2012」が開幕した。今年はオラソニック(東和電子)が「NANOCOMPO」を発表したのを皮切りに、前日にリリースされたティアック「Reference 501シリーズ」やヤマハ「CDN-500」など、PCオーディオとネットワークオーディオ関連の新製品がそろい踏み。新しい視聴スタイルを提案する展示が一気に増えた印象だ。
会場は、JR秋葉原駅近くの「秋葉原UDXビル」と「富士ソフトアキバプラザ」の2カ所。例年通り、UDXビルの「AKIBA SQURE」は新製品を中心とする展示会スタイルで、一方の富士ソフトアキバプラザには多くの試聴室が設けられている。新製品を中心に紹介していこう。
RALシリーズのラトックシステムは、年末年始の発売を見込んでいるUSB DAC付きヘッドフォンアンプ「REX-A1648HA1」を参考展示。16bit、32k/44.1k/48kHzに対応したエントリー機で、PCのイヤフォンジャック代わりやアクティブスピーカーにプラスするといった用途を想定している。背面にはアナログ出力を備えているため、単体DACとしても利用可能だ。
ヤマハは「CDN-500」とともに海外で販売している「PHP-PRO500/PRO300」を参考展示した。いずれもオーバーヘッドタイプのヘッドフォンで、光沢のあるビビッドなカラーと大きなロゴマークが特長。ヤマハの国内製品ではあまり見られない大胆なスタイルだ。年内に国内でも販売する予定だが、通常の販売ルートに乗せるか、昨年発売したイヤフォンのように直販限定とするかなど、流通手段を検討しているという。
バッファローは、同社製SSD NAS「LinkStation mini」向けの電源ユニットを参考展示。ネットワークオーディオ用途を想定したもので、スイッチング電源にフィルターをプラスした。「大きなトランスなどは使っていないが、社内でもっとも支持を得たセッティングで持ってきた。来場者の意見を参考にしたい」と話している。
ファイナルオーディオデザインブースでは、新製品の「heaven VI」に加え、開発中のヘッドフォンの試作機を試聴できた。外側が黒い布で覆われていたため残念ながらデザインは分からないが、密閉型と開放型の2タイプがあり、いずれも40ミリ径ドライバーを搭載しているという。
フォステクスは、昨日発表した低価格のスピーカー自作キット「かんすぴ」を展示。フルレンジスピーカーユニット2種のほかに、スピーカーボックス、パーソナル・アンプがラインアップされており、ネジをとめるだけの簡単な作業でスピーカーが出来上がる。
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