オーディオテクニカは3月22日、“SOLID BASS”(ソリッドベース)シリーズの新製品として、エントリーモデルにあたる「ATH-CKS55X」(5040円)、およびミドルレンジの「ATH-CKS77X」(8925円)を発表した。デザインや型番は従来機とあまり変わらないが、同シリーズの特長である低音拡張機構に大きな変更を加えた「新生ソリッドベース」。いずれも4月28日に発売する。
低音を拡張する容積をかせぐため、2つの空気室(チャンバー)を設けるというアプローチは変わらない。ただし今回は、2つめの空気室の独立性を高め、従来は空気室と空気室の間にあったアコースティックレジスター(音響抵抗)を廃止した。「従来(サブチャンバーメカニズムAR)が“増床”だとすると、今回(エクストラチャンバーメカニズム)は“増築”のイメージ」(同社)。
またミドルクラスのATH-CKS77Xでは、2番目の空気室自体を無垢(むく)アルミニウム材の切削加工で作り、不要な振動を排除している。「従来はふたの部分だけアルミ素材だったあ、今回はサブチャンバーそのものをアルミの部屋にしたことで、気密性が向上している」(同社)。ドライバーには従来よりも強磁力のマグネットを採用。精巧なプレス加工で加工時の変形を防ぎ、磁束密度を確保することで、重低音に加えてクリアな中高域再生を実現したという。
エントリーのATH-CKS55Xは、チャンバーが樹脂製となるほか、マグネットの部材も異なる(ドライバー口径は同じ)。若年層のユーザーが多いエントリーモデルということもあり、“重低音”というブランドイメージに沿った分かりやすいチューニングが施されている。
そのほかの主な仕様は下表の通り。なお、TH-CKS55XにはiPhone対応モデルの「ATH-CKS55Xi」(6300円)、およびAndroidスマートフォン対応モデル「ATH-CKS55XiS」(5670円)もラインアップしている。
型番 | ATH-CKS77X | ATH-CKS55X |
---|---|---|
型式 | ダイナミック型 | |
ドライバー | 12.5ミリ | |
音圧感度 | 106dB/mW | 105dB/mW |
再生周波数帯域 | 5〜2万5000Hz | 5〜2万4000Hz |
最大入力 | 100mW | |
インピーダンス | 16オーム | |
プラグ | 3.5ミリ金メッキステレオミニ(L型) | |
コード | Y型1.2メートル | |
付属品 | ポーチ、イヤーピース(XS、S、M、L) | |
価格 | 8925円 | 5040円 |
発売日 | 4月28日 | |
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