麻倉氏:「高解像度シネマモード」もいいですね。復活させるテクスチャーも自然で精細感があり、コントラストと階調のバランスもいい。強調しない自然なテクスチャー再現や輝き復元がBDソースにもよく効いている印象です。シネマモードは開発中から何度も見ていますが、発表前後の2週間でかなり画質が向上したことが確認できました。
麻倉氏:画質はシステムがあればよいというものではなく、使いこなす人がいなければいけません。今回、東芝の技術者は新しい道具をうまく使いこなしたと思います。例えば、2Kで何度も見たBDソフトをZ8Xシリーズで見直してみたら、きっと新鮮な発見があると思いますよ。
麻倉氏:欲をいえば、コントラストをさらに上げるために直下型LEDバックライトとローカルディミンングが欲しいです。また色再現性へのこだわりがトレンドになりつつあるので、その方面への目配りもほしいところ。しかし、第2世代の4Kテレビとして、的確にツボを押さえていますね。
――まだ高価という意見も多いと思います
麻倉氏:価格に対する評価は人それぞれです。発表時の実売想定価格では58V型がインチ1万円を切りました。ソニーも近い水準だと思いますが、東芝には「タイムシフトマシン」という明確な差別化要因があるので、そこを重視する人には訴求力が高いのではないでしょうか。また、9月末までにZ8Xシリーズを購入すると4.5Tバイトの純正HDDが付いてくるそうですね。単体で購入すると7万円もするオプションですから、それも考慮に入れるべきでしょう。
麻倉氏:私も「Z7シリーズ」を使っていますが、リモコンの「タイムシフトマシン」ボタンが電源ボタンになってもいいと思うくらい便利です。Z7シリーズのユーザーの中には、意外にも外付けHDDを付けない人がいるそうですが、私には信じられません。放送波を楽しむには一番おいしい部分を使っていないのですから。いずれにしても大画面・高精細なZ8Xシリーズでタイムシフトマシンを使えるのは大いに魅力だと思います。
「決して次世代テレビではない」、東芝が4K対応の大画面レグザ「Z8Xシリーズ」を発表
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見た目も美しい「REGZA Z7シリーズ」で「マリリン画質モード」を作ってみたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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