ソニー・コンピューターエンタテインメントジャパンアジアは9月9日、ネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne」(ナスネ)の新モデル「CECH-ZNR2J」を発表した。10月10日に発売予定で、価格は2万3100円。
新しいnasneは、内蔵HDDを1Tバイトに倍増したモデルだ。また発売日に合わせてシステムソフトウェアのメジャーバージョンアップとなる「バージョン2.00」、および各種アプリを提供してnasneの持つ機能を強化するという。「家庭内ネットワークの枠を超えて利用できる」(同社)。
なお、現在の500Gバイトモデル「CECH-ZNR1J」は今後も併売するほか、システムソフトウェア バージョン2.0も適用できる。
新機能としては、外出先の「PS Vita」やAndroidスマートフォンから自宅のnasneにアクセスし、コンテンツの閲覧などを可能にする「Anytime Access」機能がある。対象となるのは、nasneに保存している写真、音楽、プライベートビデオ(デジタル放送の録画番組は非対応)。
PS Vitaの場合、専用アプリ「naspocket」(ナスポケット)を導入すると、nasne内のコンテンツの閲覧や検索、SNSへの転送が可能になる。1台のPS Vitaで最大8台のnasneを登録でき、コンテンツをPS Vitaのローカルストレージ(専用メモリーカード)に保存することもできるという。なお、このアプリは11月14日発売の「PlayStation Vita TV」でも利用可能。PlayStation Vita TVに接続した大画面テレビでもnasne内のコンテンツを楽しめる。
また、スマートフォンなどで「Anytime Access」機能を利用できるAndroid用アプリ「nasne ACCESS」も同日からGooglePlayで提供をスタート。こちらは、naspocketのコンテンツ閲覧機能に加え、スマートフォンなどで撮影した写真やビデオを自宅のnasneに保存できる「オートアップロード」機能も備えた。nasneに保存しておけば、宅内にあるDLNAプレーヤー機能付きのデバイスで再生できるシカケだ。
インターネットを介して2つのnasneをリアルタイムに同期する「nasne シェア」も新しい。異なる場所に設置されているnasneにある特定の1つのフォルダをリアルタイムに同期するというもので、上記「nasne ACCESS」のオートアップロード機能を組み合わせれば、外出先で撮影した写真やビデを自宅のnasneに保存するとともに、別の場所にあるnasneのファイルサーバーにも保存される。なお、nasne間でシェアするフォルダには、撮影した写真や動画のほか、テキストファイルなど、さまざまな形式のコンテンツが保存できる。
このほか、ソニーが運営する電子書籍ストア「Raeder Store」で購入したブックデータの“本棚”としてnasneを利用する機能も用意される。PS Vita向け電子書籍アプリ「Reader for PlayStation Vita」と連携し、ユーザーが購入/ダウンロードしたブックデータをWi-Fi経由でnasneに保存。ネットワークを介してPS Vitaや「PS Vita TV」で閲覧できるという。なお、PS Vita側には10月10日に配信を開始する「Reader for PlayStation Vita」のバージョン1.40を適用する必要がある。
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