日本オーディオ協会主催の恒例「オーディオ&ホームシアター展2013」が、東京・お台場の「TIME 24ビル」で開幕した。昨年までの秋葉原に比べるとアクセスは悪くなったが、初日の10月18日は午前中から熱心なオーディオファンが詰めかけた。
会場はビルの1階が中心で、セミナールームおよび小さな小間の展示ブースが集まっている。また2階と18階にはメーカーごとの試聴室が多く設けられた。試聴室はそれぞれに趣向を凝らし、ソニーやヤマハのように入れ替え制シアター形式を採用しているところもあれば、JVCケンウッドのように気軽に立ち寄れるラウンジスタイルもある。入れ替え制のブースは整理券を発行していることも多いため、お目当てのセッションがあれば、先に整理券を確保しておきたい。
一方、展示会場ではやはりハイレゾ音源やヘッドフォンといったホットなジャンルの新製品が目立つ。また、商戦期前のイベントとしては意外なほど“参考展示”が多いのも「オーディオ&ホームシアター展」の特長だ。来場者がコアなオーディオファン層となるため、メーカー側もその反応に注目しているようだ。
例えばオンキヨーは、ヘッドフォン「ES-HF300/FC300」の新色としてアルミニウムハウジング本来のシルバーを生かしつつ、ヘッドバンドやイヤーパッドにブラウンを配したカラーバリエーションを展示した。従来モデルでは、ブラックならすべて黒く塗装されていたため、ツートンは新鮮な印象だ。
バッファローでは、DSDのネットワーク再生に対応したNASをパイオニアやソニーのAVアンプと組み合わせてデモンストレーション。動作確認済みの機器が増えたことをアピールしている。また参考展示として、別体の電源ユニットやオーディオ用のLANケーブルを並べていた。
ヒビノでは、iBasso Audioの新しいハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「DX50」を展示した。DX50は、既に海外では販売されているもので、現在は日本語表示などのローカライズ作業が進められているところだ。Wolfson「WM8740」を搭載し、192kHz/24bit対応までのPCM音源をサポート。8Gバイトの内蔵メモリーに加え、microSDXCカードを使用して最大2Tバイトを増設できるという。3万円を切る価格帯を目指しているが、リリース時期は未定だ。
パナソニックは、コストパフォーマンスが高いと評判のハイレゾ対応ミニコンポ「SC-PMX9」の限定モデル「SA-PMX9LTD」を参考出品。基本機能は既存モデルと変わらないが、本体色をブラックに変更したほか、「USBパワーコンディショナー」「インシュレーター4×2個」「OFC電源ケーブル」、そして太めの「スピーカーケーブル」という音質強化用アクセサリー4点が付属する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR