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PC-Triple C導体のラインケーブル「SL-1980」、サエクから登場

» 2014年09月26日 20時25分 公開
[ITmedia]

 サエクコマースは9月26日、PC-Triple C導体を採用したラインケーブル「SL-1980」を発表した。価格は、長さ70センチで1万9000円、1.2メートルは2万1000円、1.8メートルが2万3000円(いずれも税別)。10月1日に発売する予定だ。

「SL-1980」

 PC-Triple C(Pure Copper -Continuous Crystal Construction:連結結晶高純度無酸素銅)は、製造終了となったPCOCC(一方向結晶無酸素銅)の代替素材として注目される新しい導体。単結晶素材ではないため導通特性ではPCOCCにおよばないが、通常のOFCからマイクロメートル単位の異物を除去した古河電工の高純度銅素材を用い、小さな圧力で数万回も連続鍛造する「定角連続移送鍛造法」と適切な焼鈍処理を行うことで、縦方向に存在した結晶や粒界がなくなり、長手方向に連結された結晶構造に変化するという。

「定角連続移送鍛造法」概要

 サエクではオーディオ用電源ケーブルなどを販売しているが、オーディオ信号の伝送にも適していると判断。優れた導通性能により、「ノイズがぐっと少なくなり、楽器やボーカルの音1つ1つがはっきりと聞こえる」(同社)としている。


 新製品の構造は2芯ツイストで綿糸介在。絶縁体はポリエチレン、外皮にはPVCを使用している。外径は8ミリ。

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