三菱電機からユニークなコードレススティッククリーナー「iNSTICK」(インスティック)が登場した。iNSTICKは、「インテリアスティック」の略。シンプルな円柱状のフォルムで、一見クリーナーには見えない。
しかし上部のハンドルを持って前方に持ち上げると、スリムなスティック型掃除機が現れる。さらにパイプを縮め、先端に「毛ブラシ」を装着すればハンディー掃除機に早変わり。床はもちろん、棚や机の上まで1台で掃除できる。
三菱電機が独自に行ったユーザー調査によると、「掃除機を使いたくない理由」の1位は「出すのが億劫(おっくう)だから」だったという。「今の掃除機のカタチは、普段はしまっておきたい“隠す家電”になっていると思う。そこで、よりユーザーの暮らしにあったスタイルとして“出しておく家電”を提案したい」(三菱電機ホーム機器の田代正登社長)。
収納時の高さは1087ミリで、円筒形部分の直径は約95ミリ。カラーは、さまざまなインテリアに合わせやすい「シャンパンゴールド」をチョイスした。デザインを担当した同社の四津谷瞳氏によると、デザインコンセプトは“道具としての気配を消すこと”だったという。「iNSTICKは、道具とインテリアの両面から突き詰めたカタチ。掃除機は有機的なデザインのものが多いが、使いやすさと部屋に置いておける形状の両立を目指した」。
一方、掃除機としての性能にも妥協はしていない。「風神」シリーズで培ったサイクロン技術は、風速60メートル/秒の高速旋回によりゴミを遠心分離。フィルターの目詰まりを抑え、吸引力は99%以上持続するという。
また、ゴミを分ける旋回室とゴミが落ちる集じん室を分けた構造により、吸い取った花粉などが粉砕されて排気に混じることを防止。排気のニオイも抑制するという。排気口にはHEPAフィルターを含む2種類のフィルターを設けている。
もう1つのユニークな特長が、充電スタンドに空気清浄機の機能を搭載したことだ。スタンド部に掃除機とは独立した専用モーターを内蔵し、上から吸い込んだ空気を縦長のHEPAフィルターを通して下から吹き出す仕組み。ただ、床面に向けて空気を吹き付けるとゴミを舞い上げる可能性があるため、斜め上に向けて吹き出す構造になっている。
空気清浄機能では、毎分約1立方メートルの空気を浄化できる。例えば8畳の部屋なら、「HIGH」運転の場合で約51分間できれいになる計算だ。
「iNSTICK」は3月1日に発売予定で、価格はオープンプライス。店頭では7万円前後(税別)になる見込みだ。「これまでの掃除機は、買うときに『これでいいかな』というものだったと思う。しかしiNSTICKは、『これがいい』と言われる掃除機になったと確信している」(田代氏)。
製品名 | iNSTICK |
---|---|
型番 | HC-VXE20P |
集じん方式 | サイクロン方式 |
ブラシ | パワーブラシ |
バッテリー | リチウムイオン充電池 |
集じん容量 | 0.4リットル |
バッテリー駆動時間 | 約20分(標準)、約10分(強) |
収納時サイズ | 250(幅)×252(奥行き)×1087(高さ)ミリ |
クリーナー本体重量 | 2.1キログラム |
実売想定価格 | 7万円前後(税別) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR