WM-320MTの電源は太陽電池と補助電池の併用となっている。太陽電池付き電卓の場合、計算途中で光が遮られると計算内容が消えてしまうことがあるが、WM-320MTは補助電池を併用しているため、光が当たらなくても内蔵電池によって計算内容が保護される。電池寿命は約7年。また、オートパワーオフ機能も搭載している。
サイズは168.5(奥行)×108.5(幅)×33.4(高さ)ミリ、重量は175グラム。片手にすっぽりと収まるサイズで持ちやすく、気軽に持ち運べる。液晶画面は大型で、少し傾斜しているため、とても見やすい。キーはプラスチック製を採用しており、大きな桁の計算をすばやく行えるツーゼロキーも搭載する。
計算機としての機能としては、四則計算のほかに、消費税の税込・税抜計算を行える機能や、原価/売価/粗利率の計算機能を搭載している。税率は自由に設定できるので、消費税が改定されてもそのまま使い続けられる。また、同じ数を加減乗除していくことができる四則定数計算機能や、正の数(+)と負の数(−)とを切り替えられるサインチェンジ機能も搭載している。
また、次のキーを入力する際に前のキーを離す途中から押し始めても入力できる早打ち機能(キーロールオーバー)も搭載している。
このほか、WM-320MTは独立メモリー計算機能も搭載しており、独立メモリーに数値を加える「M+」や、独立メモリーから数値を引く「M-」、独立メモリーに記憶されている数値を表示する「MRC」の3つのキーを備えている。なお、上位機種のWD-320MTには、計算の累計を記憶できる領域(GTメモリー)を使って計算できるグランドトータル計算機能を搭載している。
キータッチは専用機ならではのしっかりした感触で、数字を確実に入力できる。見た目や使い勝手はふつうの電卓とほぼ変わらないが、それでいて高い防水・防塵機能を持っているというのは魅力だ。価格は高めだが、それに見合った価値は十分にある。水やホコリに強く、あらゆるシーンでタフに使い倒せる電卓を探している人にとっては要注目の製品といえるだろう。
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