ダイソンは9月17日、新しいコードレススティッククリーナー「Dyson V6 Animalpro」の説明会を催した。場所は、東京・代官山にあるトリミングサロン「The TENT」。看板犬のミニチュアプードル、ジン君が迎えてくれる洒落たお店だ。
ダイソンによると、日本国内のペットの数(犬、猫)は2000万匹を超え、その8割から9割が室内で飼育されているという。一方で飼い主たちを悩ませているのがペットの抜け毛。とくに長毛種の場合、抜け毛がカーペットに絡み、掃除機をかけてもとりきれないことも多い。また散歩に出たペットの体に花粉やノミが付着してアレルギーの引き金となったり、掃除を繰り返すうちに排気が臭ってくるといった問題もあるという。こうしたペットオーナーたちの抱える悩みを解決するのが「V6 Animalpro」だという。
「V6 Animalpro」には、先に登場した「DC74」(ダイソン フラフィ)で培った技術が多く盛り込まれている。まずブラシの内側にモーターを搭載する手法により、同タイプ(モーターヘッド)の従来機種「DC62」に比べて一度に掃除できる範囲を拡大。ヘッドの全幅を活用できるようにした。
ヘッド内蔵のモーターもパワーアップ。「DC62」が20ワットだったのに対し、「V6 Animalpro」は「DC74」と同じ35ワットだ。柔らかいローラーを持つ「DC74」はフローリングなど滑らかな表面の床に強いが、一方で毛足の長いカーペットなどでは重く感じることもある。対して「V6 Animalpro」は固いナイロンブラシと静電気を防ぐカーボンファイバーブラシだけのシンプルな構造により、カーペットの繊維に入り込んだペットの抜け毛も強力にかき出すという。
「The TENT」の溝口代表によると、犬を飼っている家庭では、犬が足を滑らせないようにカーペット敷きにする場合が多いという。「フローリングの廊下も一部をカーペットにしているケースもあります」。ちなみに溝口氏も柴犬を飼い始めた3年ほど前からダイソンのコードレス掃除機を愛用しているという。カーペットに強い掃除機は、犬と飼い主の両方を快適にするようだ。
このほか、「V6 Animalpro」には、ふとんやソファーの掃除に適したミニモーターヘッド、玄関の床にこびりついた泥汚れも落とせるハードブラシ、延長ホースなども付属している。犬と一緒に家に入ってくるアレルゲン(ノミや花粉、泥に混じったカビなど)を取り除くツールが充実している。
本体部分は、ほかのV6シリーズと共通で、モーターは最大毎分11万回転の「ダイソンデジタルモーターV6」を搭載。2層構造の「2Tier Radialサイクロン」と合わせ、吸い込んだ空気からゴミを分離する。また排気口に設けられたHEPAフィルターにより、排気から0.3マイクロメートルという微細な粒子やアレルゲンを99.97%以上捕らえ、“室内よりもきれいな空気”を排出する。「排気の臭いに悩むペットオーナーたちに訴求したい」(同社)。
なお、「Dyson V6 Animalpro」という製品名の由来は、「パワフルさを表すAnimalとより本格派という意味合いのproを掛け合わせた造語」で、とくにペット専用をうたっているわけではない。それでもペットと一緒に暮らしている人たちにはありがたい存在になりそうだ。
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