パナソニックは1月5日、米ラスベガスのマンダレイ・ベイホテルでプレスカンファレンスを開催し、「2016 International CES」で公開する新製品やサービスの概要を紹介した。
カンファレンスの壇上には北米法人パナソニック・コーポレーションのチェアマン兼CEOであるJoseph M.Taylor氏が登り、冒頭はスマートソリューションやエネルギーマネージメントに関連する戦略の説明に時間を割いた。
オーディオビジュアル関連では、CESの開催に合わせてUHDアライアンスが公開したHDR対応4Kテレビ向けの新しいロゴプログラム「Ultra HD Premium」に準拠する液晶テレビの新製品「DX900シリーズ」が発表された。シリーズのラインアップ構成は明日以降のブース展示で明らかにされるが、パナソニックのスタッフによると「北米での販売は2016年内で検討中」だという。映像プロセッサーには、欧州で先行発売した有機ELテレビに搭載する「4K Studio Master PRO」の好評を得て、さらに改良を加えた「Studio Master HCX+」を搭載する。THX認証も取得する。映像のチューニングは映画「オブビリオン」などの製作に関わったカラーリスト、Mike Sowa氏が担当している。
プレスカンファレンスの壇上では、ヨーロッパで先行発売する4K有機テレビ「CZ950シリーズ」も紹介された。北米市場に投入されるかは未定だが、パナソニックのスタッフによれば「パナソニックが有機ELテレビを開発できることをアピールするために今回CESのブースに展示する。欧州で有機ELテレビを発売したところ、北米の映像制作に関わるプロフェッショナルからリファレンスモニターとしての引き合いが多くあった。北米でこのままCZ950の世代で発売することはないと思うが、次世代の製品開発とともに引き続き投入を検討していく」という。
日本では「DIGA」(ディーガ)として発売されているUltra HD Blu-ray Disc対応のレコーダー「DMR-UBZ1」のプレイヤー版(録画機能を省略)も北米市場で展開されることが発表された。本機についても詳細はプレスカンファレンスの段階で明らかにされることはなかったので、詳細はブースを取材後に報告したい。
また4K対応のデジタルイメージング系製品では「LUMIXシリーズ」の4Kコンパクトカメラ「ZS100」シリーズや、4Kカムコーダー「HC-WXF991」「HC-VX981」などが新製品として登場。今回のCESで脚光を浴びることになるだろう。
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