デジタルオーディオの普及により、CDから取り込んだりオンラインで購入した楽曲をPCやスマートフォンで楽しむのが当たり前となった。今やCDよりも高音質な「ハイレゾ音源」もハイエンドユーザーを中心に広まりつつあるが、あなたはどんな環境で音楽を聴いているだろうか。
筆者は手持ちの音楽を全てPC上で管理しており、自宅ではPCにスピーカーを接続、外ではデジタルオーディオプレイヤー(以下、DAP)やスマートフォンをTPOに応じて使い分けている。共通していえるのは、好きなアーティストの音楽は、少しでもいい音質で聴きたいということ。高価格帯のイヤフォンやヘッドフォンに次々と手を出すスパイラルから抜け出せない“沼”にはまっていたりもするのだが、いい音を追究する上で忘れてはならないのが「DAC」の存在だ。
デジタルで保存された音楽ファイルをスピーカーやイヤフォンで出力するには、デジタルからアナログに変換する必要がある。その役割を果たすのが「D/Aコンバータ」(以下、DAC)だ。PCやスマートフォンにイヤフォンを挿して音楽が聴けるのは、中にDACが内蔵されているためだ。
ただし、オンボード(内蔵)のDACにも限界はある。イヤフォンから「ジーッ」といったノイズが聞こえたことはないだろうか。限られたスペースにさまざまな機器が詰まっているPCやスマートフォンは、内蔵するDACが外的要因の影響を受けやすく、ノイズが入ってしまうことがある。
さらに、音楽をPCで再生した場合とDAPで再生した場合を聞き比べると、明らかに後者のほうが音がいいと感じることが多いだろう。やはり再生専用機に比べてしまうとPCの内蔵DACでは音質の面で劣る場合が多いのだ。そこで、今回はこのDAC部分をより良いものに変えることでPCオーディオの音質を向上しようというのが話の大筋である。
前置きが長くなってしまったが、今回取り上げる上海問屋の「ポータブルDAC」(DN-13552)は、いわゆる「USB DAC」と呼ばれる製品だ。PCやスマートフォンにUSB接続してオーディオの処理を外付けのハードウェアで行うことで余計なノイズなどの影響を受けずに高音質な音楽再生を実現するのだ。PCやスマートフォンの音質に不満を感じるユーザーは試す価値がある。
ポータブルDACは基本スペックとして、最大384kHz/32bitまでのPCMと、5.6MHzまでのDSDネイティブ再生に対応している。分かりやすく言えば、データ量の密度が大きいハイレゾ音源もこのポータブルDACを使えばPCで楽しめるというわけだ。
本体は触れるとひんやりする金属製で、前面には電源と音量を兼ねたツマミと3.5ミリのイヤフォン出力端子、丸形光デジタル出力端子(3.5ミリミニ)、背面にはmicroUSB端子、USBとバッテリーの給電を切り替えるスイッチを備えている。本体カラーはブラックで、シルバーに縁取られているのがデザイン上のポイントだ。PCの横に置くとカッコイイ――そんな高級感のあるデザインといえるだろう。
本体サイズは111(幅)×60(奥行き)×15(高さ)ミリ、重さは約158グラム。対応OSはPCがWindows Vista以降、スマートフォンはOTGに対応するAndroid 4.4以降のモデルとなっている。バッテリーを搭載しているため、スマートフォンに接続した場合は約4時間の再生が可能だ。本体の他にPCとポータブルDACを接続するUSB Type A-Micro USBケーブルと、Micro USBケーブル、ドライバなどを収めたディスクが付属する。
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