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» 2016年03月18日 10時00分 公開

ソニーの「マルチファンクションライト」は「つながる家電のプラットフォーム」だ!山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」(2/4 ページ)

[山本敦,ITmedia]

スマホで簡単操作の「マルチファンクションライト」で何ができる?

 さて、マルチファンクションライトを使って実際にどんなことができるのか、主な機能を紹介しよう。

 スマホとWi-Fi経由で接続して、アプリの画面から照明の色温度や明るさが変更できる。LEDシーリングライトの部分は「ソリッドホワイト」と「トランスペアレントホワイト」の2種類が発売される予定で、ソリッドホワイトの方は傘の裏側に間接照明機能が搭載された。アプリの画面でカラーパレットを操作しながら、RGBフルカラーから間接照明の発光色も自由に選べる。

 照明機能のコントロールは室内はもちろん外出先からでも操作ができるので、例えば帰宅直前にライトをつけたり、消し忘れて出かけてしまったときには遠隔操作でオフにもできる。

 マルチファンクションユニットから赤外線信号を飛ばして、ライトを設置した部屋にあるエアコンやテレビをスマホで操作できる機能も面白い。天井まわりはオープンなスペースなので、赤外線信号を遮るものがなく誤作動が避けられるメリットも生きてくる。本機能は開発当初には考えられていなかったものだが、市場調査を進めていくうちに、同じ室内の家電と連携して機器の“消し忘れ”をなくしたいという声が多くあったために追加したものなのだという。

 「ソニーでは今から2年前にLEDシーリングライトにスピーカーを内蔵する商品を検討していましたが、いったんコンセプトを練り直すために開発を中断していました。その後、再び市場調査を行ったところ、同じ『音』という観点から、ただシーリングライトのスピーカーから音が出るだけでなく、マイクも内蔵してコミュニケーションツールとしての機能も持たせた、いまのかたちで再スタートを切ることになりました。その他の機能については、プラットフォームを開発する技術はソニーが独自に持っていたので、ユーザーが必要とするもの、受け入れてもらえそうなものを探りながら追加していきました」(横沢氏)

 マルチファンクションユニットには人感センサーが内蔵されており、部屋に人が入ってきたことを検知して、照明やテレビを自動でオンにしたり、反対に自動でオフするといった使い方が可能になる。部屋の電気を点けたまま寝てしまっても、一定時間に人の動きが検知されなければ電源を切るといった設定も可能だ。しかもタイマー設定も付いているので上手に節電ができる。

 本体にはフルレンジのモノラルスピーカーを搭載。商品企画の初期段階から「音楽が聴けるシーリングライト」という構想はあったが、最終的にはWi-Fiに接続したスマホから音楽を飛ばして再生したり、本体にmicroSDカードスロットが付いているので、スマホのバッテリー消費を抑えたい時には、あらかじめ聴きたい音楽ファイルをWi-Fi経由でカードに転送して聴く方法もある。

マルチファンクションユニットのネットを外すと、46mm口径のフルレンジスピーカーユニットが1基とバスレフポートが搭載されていることが分かる。アンプの実用最大出力は約5W
ネットを交換してさまざまな色やパターンが楽しめるようにしたいとのこと。いくつかのネットも試作されている

 音楽を聴くだけでなく、家の中の「音」というキーワードに目を向けると、色んな機能のアイデアが生まれてきたという横沢氏。本体にマイクを搭載して、ユーザーの声を拾えるようにしたことで「ボイスメッセージ」の機能が追加された。例えば一家のお母さんが子供のためにボイスメッセージを残しておいて、子供が学校から帰って部屋に入ると人感センサーを反応してボイスメッセージの伝言が流れるというかたちで、コミュニケーションツールとして使うことができる。冷蔵庫に付箋を貼り付けておくだけだと、子供が見落とすこともある伝言メッセージもより確実に届けられて、確認してもらえる確立が高くなる。リアルタイムでの音声通信もできるので、マルチファンクションライトを設置したリビングやダイニングルームから、子供のスマートフォンとつないで会話するといった使い方も生まれてくる。

 ほかにも自宅を留守にしている間にユニットが部屋の中に人の動きを感知すると、ユーザーのスマホにアラートメッセージが飛ばせる機能もあるので、防犯装置としても役に立つ。

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