3月末に、筆者は新しい9.7インチのiPad Proを買った。今回久しぶりにiPadを買った理由は、新製品発表会でアップルのティム・クックCEOが繰り返しアピールしていた「ノートPCの置き換え」に新しいiPad Proがなり得るのか試してみたかったことが1つと、もう1つには格安SIMカードと一緒に使ってモバイル環境でオーディオ・ビジュアルコンテンツをバリバリ視聴してみたかったからだ。
筆者は1年半ほどまえからあるMVNOの格安SIMカードを5インチ台のスマホに装着して、外出時にAWAなどの配信サービスから音楽コンテンツをストリーミングしながら聴いている。メインのスマホは仕事でテザリングも多用するためか、月々6G〜7GBのデータ容量に軽く到達してしまう。速度制限に引っかかるぐらいなら、別途1GB/月額1000円前後のランニングコストでSIMフリースマホを持って、音楽リスニングはこちらで気がねなく使おうと決めて2台持ちにした。
今回格安SIMカードを使うメイン環境を、より画面の大きなタブレットに移行するので、せっかくだから動画配信にも活用したい。でもさすがに動画ストリーミングを楽しむとなれば、月間の通信データ容量はアップせざるを得ないだろう。そして結局のところまた、通信速度制限におびえながら暮らすことになる。何かいい方法はないものかと試行錯誤していたところに、ヨドバシカメラと通信事業者のワイヤレスゲートが組んで販売している格安SIMカード「ヨドバシカメラオリジナル ワイヤレスゲートSIM」のシリーズに、LTE/3G対応のデータ通信を“使い放題”で提供する新商品「ワイヤレスゲートSIM FON Premium Wi-Fi」が追加されることを知り、今回これを試してみることにした。筆者の新しいライフスタイルの救世主になってくれるのだろうか?
「ワイヤレスゲートSIM FON Premium Wi-Fi」のSIMカードは、NTTドコモのLTE/3Gネットワークを使っているが、通信容量に制限がない“使い放題”のサービスである点が大きな特徴だ。音声通話やSMS機能の有無などによって品ぞろえは複数あるが、今回筆者はiPad Proでの活用を検討していたので、音声通話のないデータ通信専用、SMS付き月額1880円のプランを選んだ。
商品の購入は全国のヨドバシカメラの店頭、または通販サイトのヨドバシ・ドット・コムが窓口だ。データ通信専用のSIMカードであれば、パッケージを開封して、開通期限内にインターネット経由でサービスに申し込めばいい。ヨドバシカメラの店頭では音声通話付きのプランについて、MNP転入と即日開通を受け付けているところもあるようだ。なおデータ専用プランであれば最低利用期間の縛りがないし、解約金も発生しない。
あらかじめ1つ注意しておきたいのは、LTE通信の速度に「上下最大3Mbpsまで」のリミットが設けられている点だ。NTTドコモでスマホを契約すると、いまやLTE通信の速度は東名阪の一部地域で展開する下り最大262.5Mbpsのサービスを筆頭に、非常に快適なスピードで使える。もちろん実効速度で200Mbpsを超えることは稀だが、それでも普通に街中のいたるところでVoDをストレスなく楽しめるぐらいにエリア品質は高い。ワイヤレスゲートでは上下最大3Mbpsという速度について、通常利用であれば問題なく使えるレベルと説明しているが、これが大容量のデータを通信する動画・音楽配信の場合にストリーミングの安定感や画質・音質にどのように影響を与えるのか、今回のテストで見極めたい。
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