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お外に“GO”するときは――分かりやすく精度の高い熱中症指数計、タニタ「TC-200」橘十徳の「自腹ですが何か?」(1/2 ページ)

» 2016年08月10日 15時45分 公開
[橘十徳ITmedia]

 暑さが厳しいこの季節、なんといっても気をつけたいのが熱中症だ。人が気温や湿度の変化を感じるのには時間差があるといわれており、自覚症状が出たときにはすでに遅し、ということも起きかねない。

タニタの熱中症指数計「TC-200」
amazon

 このような事態を防ぐのに効果的なグッズが熱中症指数計(コンディションセンサー)だ。携帯用のコンディションセンサーは各社が色々な製品を出しているが、タニタが発売した「TC-200」は、周囲の輻射熱も計測できる黒球温度計を搭載しているのが特徴だ。

 価格はAmazon.co.jpで税・送料込み3780円。タニタは黒球温度計を搭載した熱中症指数計として、これまで「熱中アラーム TT-560」という製品を販売していたが、これに比べると値段は少し安い。一般的な熱中症指数計に比べると割高だが、黒球温度計という付加価値を考える妥当な価格だと思う。

黒い球が付いた独特のデザイン

 サイズは58(幅)×36(厚さ)×108(高さ)mm、重量は約65gと、TT-560とまったく同じだ。一般的な熱中症指数計に比べると少しかさばるので、コンパクトさを求める人には向かないが、ストラップとカラビナが付属しており、カバンや腰に取り付ければ大きさと重さはそれほど気にならない。電池はコイン電池(CR2032)を使用する。

ストラップとカラビナを装備

 外観は、この製品の一番の売りである黒球が付いているのが特徴的だ。黒球温度(グローブ温度)とは、仮想黒体の球を使って測定される温度のこと。銅板に黒体塗装が施された球を使うことにより、周囲からの熱輻射による影響を測定することができる。つまり、直射日光が当たる炎天下などでも正確なWBGT(暑さ指数)を算出する仕組みだ。

 黒球の標準サイズは直径150mmだが、本機では直径33mmの球を使用しており、これで測定した値を換算して、標準サイズで測定したものとして算出する。本機ではこのほか、乾球温度(気温)をサーミスタで測定し、湿球温度は湿度センサーで測定した相対湿度と乾球温度により演算して求めている。

 さらに、乾球温度と黒球温度の差を利用することで、「屋外で日射がある場合」「室内で日射のない場合」という異なる2つのパターンを自動的に判断し、それぞれ異なる計算式でWBGT値を計算する。なお、WBGT値は内部で計算するだけで本体に数値は表示されない。

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