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お外に“GO”するときは――分かりやすく精度の高い熱中症指数計、タニタ「TC-200」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2016年08月10日 15時45分 公開
[橘十徳ITmedia]
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5段階のレベルでイラスト表示

 使い方は実に簡単で、背面の電源ボタンを2秒間押せば「ピッ」というブザー音とともに熱中症指数が表示される。TT-560ではWBGT値と気温、湿度が表示されたのに対して、TC-200には数値が一切表示されず、その代わりに5段階のレベルがイラスト付きで表示される。

 表示内容は、「表示なし(レベル1)」「注意(レベル2)」「警戒(レベル3)」「厳重警戒(レベル4)」「危険(レベル5)」の5段階。日本生気象学会によると、「厳重警戒」および「危険」は、すべての生活活動で熱中症が起こる危険性があり、とくに「危険」の場合は外出をできるだけ避け、涼しい室内に移動することを推奨している。

「表示なし(レベル1)」
「注意(レベル2)」
「警戒(レベル3)」
「厳重警戒(レベル4)」。外出をできるだけ避け、涼しい室内に移動することが推奨される

 WBGTの測定間隔は30秒ごと。また、WBGT値が20度異常の場合、10分間隔でWBGT値に応じてブザーがさまざまなパターンで鳴る仕組みになっている。レベル1は音なし、レベル2はピィピィと約1秒間、レベル3はピィピィピィピィ×4回で約3秒間、レベル4だと約15秒間鳴り続けて、もっとも高いレベル5の場合の場合は、ピィーと3秒連続で鳴ったあと、1秒休止を繰り返して15秒間鳴る。

音量調節用ボタン

 ブザーの音量は「大」「小」「無」の3段階から選べるが、「レベル5」の場合はブザー音量切替およびオフにできない。音を止める場合は電源をオフにする必要がある。30秒ごとにブザーが鳴ることに煩わしさを感じることもあるが、気温が急に変化した場合も音で察知できるので、この点は安心だ。

数値表示はないが分かりやすく使いやすい

 TC-200は、従来モデルのTT-560と比べると数値による情報が一切出ないので、この点を不満に思う人もいるかもしれない。ただ、子どもや高齢者が使う場合は、こちらのほうが表示がシンプルで断然分かりやすいと思う。どのような人が使うかによって、TT-560と使い分けるのがいいだろう。

「TT-560」(左)と「TC-200」(右)用

 なお、この製品は、使用する高さを90〜150cmの範囲で設計しており、それ以外の範囲で使用するとWBGTの誤差が大きくなるとのこと。また、電源を入れてから表示値が安定するまでは10分以上かかるとのことなので注意しよう。

 また、この製品は防水ではないので、雨の日に濡れてしまうような場所や、浴室など湿気の多い場所では使用できないので、この点にも注意が必要だ。

 黒球温度計を搭載していない一般的な熱中症指数計に比べて大きめだが、使い方も簡単で、熱中症の危険度がイラスト表示で分かりやすく表示されるので、幅広い年齢層が使用できる。熱中症指数計の最初の1台としてもおすすめだ。

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