フィリップスは8月18日、電動歯ブラシの新製品「ソニッケアー ガムヘルス」を発表した。歯周病の人が多い日本市場のために開発したという、歯茎のケアに特化した電動歯ブラシ。9月上旬から小泉成器を通じて全国の家電量販店や通販などで販売する。価格はオープンプライスで、店頭では1万5800円前後になる見込み(税別)。
厚生労働省によると30歳以上の日本人は約80%が歯周病にかかっており、歯を失う原因の1位になっているという。フィリップス、オーラルヘルスケア ジュニアマーケティングマネージャーの佐々木栄美氏は、「各国の歯周病経験者の割合を調べると、米国が16%、英国は15%に対し、日本は29%と高い」と指摘。また同社が今年5月に日本で実施した調査でも「歯や口腔内で最も悩んでいること」として挙げられたのは「歯周病」だった。こうしたニーズに応えるため、歯ぐきケアに特化したブラシと動作モードを備えた電動歯ブラシ、ソニッケアー ガムヘルスを開発したという。
ソニッケアーは、毎分約3万1000回の高速振動と横の動き(振幅)で唾液を活用した「音波水流」を口の中に発生させ、歯垢を除去する音波振動歯ブラシだ。ガムヘルスでは、「クリーンモード」と「ガムプラスモード」という2種類のブラッシングモードがあり、それぞれ3段階の強さ設定が可能。ガムプラスモードは、歯ぐきをやさしく叩くような動きをするのが特徴だ。同社では「約2週間で健康な歯ぐきへ導く」としている。
もう1つの特徴は、「プロリザルツガムヘルス ブラシヘッド」という新開発のブラシヘッド。全体に毛足が少し長めになっているほか、中央の先端部分が少し凸型になっているため、歯と歯ぐきの間に入り込み、歯垢をしっかり除去できるという。
「もともとソニッケアーは歯周病のために開発されたもの。開発者のジュリアーニ氏自身が歯周病になって困ったために最初のソニッケアーを作った。ガムヘルスは、ソニッケアーの原点ともいえる製品だ」(佐々木氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR