クリスマスや年末は子供にとって特別な季節。いつもよりちょっといい玩具を買ってもらえるので、玩具メーカー各社も年末商戦は特に熱が入る。9月7日〜8日、浅草で「クリスマスおもちゃ見本市2016」が開催されているが、ずらりと並ぶ商品を眺めていると、“とある共通点”に気付いた。
これは「プロが選んだ今年のクリスマスおもちゃ」というランキングなのだが、ほとんどの商品に「DX」というワードが入っているのだ。男児向けは10個中6個が、女児向けは10個中3個がDXだ。会場内を歩いていると、「アイカツ!モバイルDX」「ラブあみ DXセット」「ヘアメイクアーティスト カール&ストレートDX」「スナッピー キラめき★おしゃれDX」「アクアビーズ スーパーアクアビーズDX」など、女児向けの方がDX率が高いことに気付く。中には「アクアビーズ キラキラアクセサリーEX」と、DXをさらに上回る(?)名前のものもある。なぜこんなにDXが入っているのか。各メーカー担当者に聞いてみた。
女児向け玩具は一般的にビーズなど小物を扱うので、DX版は従来品により多くのラインアップを付属した豪華版という意味合いです。(メーカーも家庭も)予算の多いクリスマス商品の特徴ですね。
「スナッピー キラめき★おしゃれDX」は、従来品にいろんなものがセットされたものですね。年末は一番予算がつくので。
特別感を演出したいときに一番分かりやすい言葉がDXなのかなと思います。特に業界でDXという言葉に合わせているわけではないので、新しい単語が流行したらそちらにトレンドが移るかもしれませんね。
クリスマスは売上があがるので、DXと名の付いた価格帯の高い豪華版が多く出る傾向にあります。DXという名前は業界的によく使われている単語ですね。
ヘアメイクアーティスト カール&ストレートDXは、「新しい遊びを取り入れた」という意味をDXに込めています。従来品と異なり、化粧を楽しめたり、形状記憶の髪を採用したりしています。年末商品はボリュームのある内容になるのが恒例ですね。
多くはスタンダード版に対する拡張版のような意味でDXを用いているが、各社それぞれのDX事情があるようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR