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これは“史上最強のコンデジ”!? パナソニック「DMC-FZH1」のゴツい感じがたまらない(2/5 ページ)

» 2016年11月28日 13時34分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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望遠端でギリギリまで寄って撮影。背景も大きくぼけるし、テレマクロならではの遠近の圧縮感も楽しめる(480mm相当 1/125秒 F4.5 ISO1600)

 イメージセンサーは1型で2010万画素。像面位相差センサーは搭載しておらず、AFはコントラスト検出AFで行うが、パナソニックは「空間認識AF」の搭載でかなり高速で気持ちいい。しかも被写体にフォーカスを合わせ続けるAF-Cモードでも秒7コマでAF追従連写ができるというので試してみた。

競技中の馬を連写。競技の関係上高速に駆けているわけではないが、コントラスト検出にありがちなAFの揺れもなく被写体をちゃんと追ってくれた。シャッタースピード優先AEで連写した中の1枚(480mm相当 1/2000秒 F4.5 ISO800)

 こちらへ歩いてくる猫もOK。歩いてくるくらいならきっちり合わせてくれる。

黒猫がこちらへ歩いてきたのでとっさに連写した中の1枚(160mm相当 1/80秒 F4.3 ISO400)

 望遠性能に強いカメラとなるとどうしても動体を撮影したくなるわけだが、馬や猫でこれだけ撮れれば悪くない。フォーカスモードの切替は背面にあるフォーカスモードレバーで瞬時に変えられるのがうれしい。

背面のデザインもミラーレス機のDMC-G8を踏襲しており、使いやすい。フォーカスモード切替レバーがここにあるのはすばらしい

 フォーカスエリアはオート、顔検出からピンポイントAFまでそろっており、タッチパッドAFをオンにすればファインダーを覗いた状態で、背面モニターをタッチパッドとして使える。瞬時にフォーカスエリアを動かしたいときにすこぶる便利。モニターに鼻が当たって思わぬ所にAFポイントが移動するケースが見られる以外は素晴らしい機能である。

 ISO感度はISO125からISO12800。拡張感度で下はISO80、上はISO25600まで伸ばせる。

ISO3200だと画質が、特にシャドウ部が落ちてくるが全体のバランスはよし(217mm相当 1/125秒 F4.4 -2 ISO3200)

 シャッタースピードは1/4000秒までだが、電子シャッターモードも持っており、そちらを使うと1/16000秒までイケるのはうれしいところだ。

 DMC-FZH1ならではの撮影機能として「オートNDフィルター」は触れておきたい。

側面にNDフィルタースイッチがあり、オフ、1/4、1/16、1/64、AUTOと切り替えられるようになっている

 可変式のNDフィルター。センサーに入る光量を落とすためのフィルターで、まあサングラスみたいなものと思っていい。NDフィルターを内蔵するコンデジは数多くあるがここまで凝ったのはDMC-FZH1がはじめてだ。

 可変NDフィルターは本格的な動画撮影のために搭載した機能だが、もちろん静止画でも使える。1/4は光量を1/4に落とす、1/64は光量を1/64に落とす機能。オフと1/64で撮り比べるとこうなる。ISO125、絞りはF8に固定してNDフィルターオンオフを比べて見た。シャッタースピード1/20秒を4秒にまで落とせる。

NDフィルターオフと1/64を人工の小さな滝で撮り比べたものをキャプチャー。これで十分違いが分かるかと思う

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