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スマート照明の定番、フィリップス「Hue」マスター術山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」(3/5 ページ)

» 2016年12月26日 14時32分 公開
[山本敦ITmedia]

Siriやサードパーティ製アプリとの連携機能をマスターしよう

 iPhoneのSiriでHueを操作してみよう。ホームボタンを押す操作も省略したいので、「Hey Siri」をオンにしておく。

 Siriを使って、Hueの照明を部屋ごと点灯したり、シーンまで選んで声でアクティベートできるのがとても便利だ。例えば夕方にキッチンで作業しているときに、汚れた手でiPhoneを触らなくてもダイニングやリビングの照明がコントロールできる。

アップルの「ホーム」アプリからもHueを登録することができる。ブリッジの背面にプリントされているシリアルをカメラでスキャンする(写真=左)。「ホーム」アプリにHueを登録。機器が増えてくるとiPhoneから一括してスマート家電がコントロールできるようになる(写真=中)。SiriのボイスコマンドでHueを操作。部屋・シーン単位で電気をオン・オフしたり基本的な操作を声による音声コマンドから受け付ける(写真=右)

 声を認識できる精度については、例えば部屋単位で「ベッドルームの電気をつけて」といった具合に操作するぶんにはストレスを感じないほど、けっこう正確に反応してくれる。曖昧な発音でも拾ってくれる。シーン単位でのコントロールについては、「集中する」など4つのライトレシピは機敏に反応するが、ユーザーが新しくつくったシーンについては、名前の付け方に反応の精度が左右される。例えば「テレビ」というシーン名はOKだが、「テレビをみる」という名前だと、なかなかSiriによる操作では対応しきれなかった。

Apple WatchからでもHueのランプを自在にコントロールできる

 もしApple Watchを所有していれば、こちらもHueのコントロールが手元でできる便利なアイテムになる。あらかじめiPhoneの側でHueアプリのウィジェットをつくって、Apple Watchから操作したい部屋とシーンを登録しておけば、手首の画面操作で照明が切り替えられてとてもスマートな感じになる。

Apple WatchでHueをコントロールするためにはまず、Apple Watchアプリでウィジェットをつくって操作メニューを登録していく

 iPhoneなど、スマホとHueの連携を活用した使い方としてもう1つ重要な機能はホームネットワークの外側、つまり外出先から家のHueが操作できるようになるというものだ。

 Hueアプリの画面下、タブを「より多く」に切り替えると、オンラインというメニューがあり、ここから「My Hue」アカウントを取得してログインすれば、宅外からHueが制御できるようになる。例えば電気を点けたまま外出してしまったことに気がついても、ささっとiPhoneを取り出して遠隔操作で消灯できる。暗くなってきたら不在時にも自宅のランプが点灯できるので、ちょっとした防犯対策にも使える。

外出先からもスマホでHueの操作が部屋単位、ランプ単位でできるのが便利だ

 このほかにも、タブを「ルーチン」に切り替えた中に並ぶ「帰宅&外出」というメニューからは、スマホの位置情報を活用して、ユーザーが帰宅した時に自動的に部屋の電気をつける機能などが設定できる。起床・就寝時に合わせてランプの点灯をタイマー設定できるのもHueの醍醐味(だいごみ)。曜日ごとにスケジュール設定ができたり、フェードイン/フェードアウトのタイミングまで細かくセットアップができる。毎日規則正しく寝起きするタイプの人なら、これを設定しておけば日常生活の中で「照明を操作する」という行為自体から解放されるかもしれない。

Hueと連動できるアプリも続々と増えている

 ほかにもHueとさまざまな外部アプリを連携させてスマートな使い方ができる。アプリによるサービスを簡易なプログラミングによって連携させるアプリ「IFTTT」を使えば、「日が暮れたら自動的にHueのランプをオンにする」「雨が降ってきたらHueを青色に点灯する」など、コミュニティのユーザーが作って公開しているレシピなどを取り込んで、Hueの「マニュアルにない使いこなし方」を色々と付け足せる。いま世界中で人気が高まっているHueならではの魅力だ。

IFTTTによるプログラミングを使って操作することも可能だ

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