パナソニックは、ロボット掃除機“RULO”(ルーロ)の新製品「MC-RS800」を発表した。特徴的な三角形状はそのままに、同社として初めてSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)を搭載。マッピングと自機位置の認識により、効率良く掃除するという。
マッピングにはカメラを使用する。室内の明暗差などによって特徴点を検出し、間取りを学習することで効率の良い走行が可能になった。これにより、掃除にかかる時間は従来の半分、最大稼働面積は4倍の約120畳に拡大した。
また「ハウスダスト発見センサー」が捉えたゴミの量を室内のマップと組み合わせ、ゴミの多い場所を特定する「ゴミマップ」を作成する。掃除終了時にユーザーが専用アプリ「RULOナビ」上でゴミマップ累計データへの反映を指示すると、ルーロは室内でいつもゴミが溜まる場所の情報をサーバ上に蓄積していく。これにより、時間がないときに「お手軽モード」で掃除を指示すると、普段ゴミが溜まりがちな場所だけを素早く掃除するといった効率の良い運用が可能になる。
さらにレーザーセンサーも搭載。従来の赤外線センサーや超音波センサーと合わせ、3種類のセンサーが補完的な役割を持つことで障害物の検知精度を向上させた。従来は検知が難しかった約2cm幅の障害物までを見分け、家具のキワまできめ細かく掃除するという。
パナソニックでは、「ロボット掃除機の市場は年々拡大しているが、ユーザーはゴミの取り残しやキワ掃除への満足度が低く、ロボット掃除機のみで掃除を完結している人は約5%と少ない。より丁寧にきめ細かく掃除機ができるロボット掃除機が求められている」と話している。
「MC-RS800」は10月30日に発売予定で、価格はオープン。店頭では15万円前後(税別)になる見込みだ。
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