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「Google Home」にIFTTT連携も――イッツコムの「インテリジェントホーム」を体験した(2/4 ページ)

» 2017年11月28日 06時00分 公開
[山本敦ITmedia]

スマホにタブレット、Google Homeから簡単操作

 基本操作は専用アプリ「インテリジェントホーム」をインストールしたタブレットやスマホで行う。ホームゲートウェイは有線接続の端末以外にも、よりコンパクトに設置できる無線対応の新製品が発売された。IoTデバイスは宅内のWi-Fiネットワークを介してIPカメラ、家電コントローラーが接続できるほか、スマートロックやスマートLEDライト、センサー系デバイスとの無線通信はZigBeeをベースにしている。

インテリジェントホームのタブレット用アプリ。「ルール」もメニューを選択しながらタッチ操作で容易に作れる

 アプリからはIoTデバイスを単発のアクションで操作できるだけでなく、ドアが開いたら「玄関のライトを点灯する」「IPカメラで動画を撮る」「ユーザーのスマホにメールを送る」といった連続したアクションを「ルール」として登録して、自動で走らせることも可能だ。新貝氏によれば、ルールはアプリのウィザードから誰でも簡単に作れるようになっているという。IPカメラの映像を録画する先のクラウドストレージもイッツコムが提供する。1台のゲートウェイに対してインテリジェントホームの契約を1件ペアリングして使うかたちになるが、アカウントのIDとパスワードをシェアすれば家族全員でアプリを使えるようになっている。

スマートロックはアプリ、ICカード、暗証番号で施錠/解錠が可能

 なおエアコンとスマートLEDライトは家電コントローラーを経由して、赤外線信号で操作できる。先日Google Homeで音声コマンドを入力することで照明器具の点灯・消灯、エアコンのオン・オフや温度設定がコントロールできるようになった。

家電コントローラーの操作メニュー。エアコンの温度設定に対応している

 インテリジェントホームに対応するグラモの家電コントローラー「iRemocon Wi-Fi」は、ネットワークを介してクラウドサーバにつないで使う高機能学習リモコンだ。インテリジェントホームのアプリ、またはGoogle Homeからコマンドを入力すると、バックエンドでつながっているインテリジェントホームとグラモのサーバがクラウド上で連携しながらコマンド処理を行う仕組みになっている。同様に、市販されているIoT機器をサーバ同士で連携しながらインテリジェントホームのプラットフォームへ柔軟に対応させることが可能だと新貝氏が語っている。そのメリットはZigBeeを使った場合に必要になる、特定のプラットフォームに合わせるためのソフトウェア開発の負担を軽減できるところにあるという。

 IPカメラやスマートロックなどのデバイスを導入する際には、ハッキングやウィルス感染などのトラブルも気がかりなところだ。インテリジェントホームの場合、個々のIoTデバイスがゲートウェイを介してインテリジェントホームのセキュアなサーバにつながって管理されているため、外部からのハッキングに対する強固なセキュリティが確保されていると新貝氏はアピールしている。

使い慣れたLINEアプリからも操作できる

 インテリジェントホームの各機能はLINEアプリからも操作できる。インテリジェントホームのLINEアカウントと友だちになると、宅外からIoTデバイスのオン/オフをコントロールしたり、センサーやIPカメラのモニタリングが可能になる。IPカメラで画像をキャプチャーしてLINEに通知を送ることもできるので、見守りカメラとしても便利に使える。

インテリジェントホームはLINEアプリからも操作できる。インテリジェントホームと友だち登録すると専用のメニューが使えるようになる

 LINE対応を拡張した狙いについては、林田氏が「新しいアプリは覚えるのが面倒で使いたがらない方もいるので、より多くの方が慣れ親しんでいるLINEによるコントロール機能を追加した。例えば外出先で子どもの帰宅を知らせる通知を受けた両親が、別途子どもにおかえりのメッセージを送ったり、家族のコミュニケーションをうながすきっかけも作りたかった」と説明している。

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