プログラミングは、画面に表示されるブロック図をつなげていく感覚。画面に表示される手引きに従ってブロックをつなげると、ビークルが前後左右に進んだり、その場でぐるぐると回転する動き伴うコマンドを実行できる。当然、ソースコードをタイピングする必要はまったくない。
でも、プログラムに間違いがあるとブロックは動かない。プログラミングとはコマンドを1つずつ正確に、理論立てながら組み上げていく作業であることが、子ども心に深く染みこむような直感的なインタフェースに仕上がっていると感じた。コマンドが完成したら、画面の「プレイ」アイコンを押すとビークルが思い通りに動く。その様子を見て、心地よい達成感に満たされた。
ビークルの場合はパッケージに同梱されているプレイマットを使えば、1つのプログラムに対してビークルが1マス動く範囲が視覚的にも分かりやすくなる。タブレットの消音を解除し、アプリの設定メニューから効果音を出すように設定しておけば、ビークルから鳴き声のような効果音が聞こえてくる。音はレゴブロック本体からではなく、モバイル端末側から聞こえる仕組みだ。待機中もモーターの音がとても静かなことに驚いた。
カラー&距離センサーで障害物を検知したらビークルの動きが止まるというプログラムも入力してみる。初めに作ったヒトを置いてプログラムを正しく入力すればしっかり止まってくれた。
レゴ BOOSTの登竜門である「ゲット・スターテッドビークル」の一連のプログラムは、ゆっくり作業しても20〜30分ほどで完了した。また機会をあらためてほかのオブジェも作ってみようと思う。
レゴ BOOSTが使っているプログラミング言語についてレゴに問い合わせてみたところ、「非公開」という回答だった。プログラムを作ってレゴを動かせるのはアプリ経由のみなので、詳細をカスタマイズしたり、ソースコードを見ながらディティールをいじることはできない。プログラミングの中上級者が自分で遊ぶのには物足りなく感じられてしまうかもしれないが、小さな子どもがいる家庭はぜひ本製品の魅力で子どもの“やる気”を喚起してほしい。
なにより休日に親子一緒に遊びながらプログラミングを学ぶためのアイテムにも最適だ。筆者も今回はとてもいい衝動買いができたと満足している。仕事の合間の楽しみがまた1つ増え、これから慌ただしくなりそうだ。
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