「コンドーです、ロコンドーです」――Web靴販売の起業で常識を破れ郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)

» 2011年05月19日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]
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宅配便までが……

 近藤さんのCM起用について秋里さんに聞くと、ロコンド.jpの秘密がさらに分かった。

 「ロコンド.jpは靴販売の常識を破壊したい。年内で100万人の購入者を目指しています。それにはコアなネットユーザーだけでなく、市場を一般の人に広げる必要がある。人気女優を選べばそのファンは引っ張ってくれるけど、ネットだけの世界にとどまってシナジーが起きない。男性でも例えば石田純一さんは好感度は高いけれど、靴下を履かないので限定される。

 『万人にウケるって何だろう?』、それは笑い。笑いは世界共通語です。そこでロコンド.jpという名前に関連して、笑いで認知を上げてくれる近藤さんに思い当たりました。最初は『なんでオレが』という感じでしたが、すぐに理解していただいて、近藤さんもダジャレを連発されていました」

 楽しいWeb事業の秘密は段ボールにもある。返品にも使われる個性的な箱、カワイイと評判なのだが、保田さんがエピソードを1つ披露。

 「ヤマト運輸が『コンドー、ロコンドーです』と言って配達してくれたんです」

 保田さんの家に靴が届き、子どもたちが「カリアゲ、カラアゲ」と叫んだら、ヤマト運輸はそう言った。たった3カ月で生活に食い込んだ常識破りのロコンド.jp、靴はネットで買うのが当たり前という時代は近いのかもしれない。

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