自分の資産を増やしたいと考えている人は、株や債券、外貨資産などいろいろな方法を調べていると思います。そんな中、仮想通貨の「ビットコイン」を投資先の1つとして考えている人は、チョコパイ投資に行きついてしまったはるかより、よほど現実的ではないでしょうか。
現実的というよりも“未来的”“革新的”という方が正しいかもしれません。ビットコインはインターネット上で広がっている仮想通貨で、物やサービスの購入時に使用できます。保管コストがほぼゼロで決済手数料も安く、手軽に扱えるところが魅力です。世界共通の通貨なので、ある1国の都合で安くなったり高くなることはなく、それ自体の品質が劣化するようなこともありません。国をまたいで迅速に送金することも可能です。
需要が供給を上回っていることから、1ビットコインあたりの価格は発行以来、ほぼ一貫して上がり続けています。自分の資産をほぼすべてビットコインに換えた人もいるそうです。中には投機目的で購入する人もおり、中国では、政府が制御不能な通貨の広がりを警戒し、使用禁止になっています。
過去の連載でも怪しいことばかりやらかしていたはるかのおじさんですが、今度こそまともな投資を始めたのかと思ったら、また不穏な気配がします。ビットコインはネット上で使用されるため、お札としての形態は存在しません……が実は、貨幣は一応あるのです(一般的には使われませんが)。
えたいの知れないものによく分からないまま飛びつくと、怪しいものをつかむ危険が高いです。それはビットコインに限りません。筆者も不勉強な状態で買ってしまった投資信託などで、かなり損をした経験があります。今度こそ損をしないように、チョコパイでもかじりながら投資の勉強に励もうと思います。
Investing.comのチャートによれば、2013年8月1日時点で1ビットコインの価格は1万3376円でした。2014年1月31日16時時点での価格は9万4093.7円ということで、ほぼ7倍の価格になっています。
本連載『カブ・ジェネレーション』が単行本『新感覚投資コメディ 株に恋して』(中経出版)となって、2013年11月26日に発売しました。ハゲタカくんのスピンオフや作者自身のしょっぱい過去、オススメ(?)優待情報などなど、本でしか読めない描き下ろしも盛りだくさん。あずさとはるかの投資を巡るドタバタコメディ、どうぞお楽しみください!
→『新感覚投資コメディ 株に恋して』(中経出版)
著者プロフィール:雄山スズコ
漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)、『国会萌えコメディ 政界のまんががこんなにユルいわけがない』(集英社)。ぷら@ほ〜むで『国会萌えコメディ政界のまんががこんなにユルいわけがない』を連載中。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら。カブ・ジェネレーション単行本『新感覚投資コメディ株に恋して』(中経出版)が2013年11月26日に発売。「ハゲタカくんの華麗な日常」ほか描き下ろし漫画もたくさん。
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