目指すはセレクトショップ――“Windows Mobile版iアプリ”、間もなく登場:CEATEC JAPAN 2009
東芝ブースでは「Windows Mobile 6.5」を搭載したデモ機が展示されていていた。このデモ機でプレイできるのは、Windows Marketplace for Mobileで配信予定のゲーム。このゲームは、iアプリをWindows Mobile用に変換したものだ。
Windows Mobile端末でiアプリを――アプリックスが提供する変換ツール「MGD(Mobile Game Deployer)」を活用することで、iアプリの利用シーンをさらに拡大できる。東芝ブースではこのMGDと、「Windows Mobile 6.5」搭載端末が紹介されていた。
MGDはアプリックスが開発した技術で、iアプリ向けのゲームをWindows Mobileアプリへ簡単に変換できるのが大きな特徴。変換したアプリは、Windows Mobile向けアプリの配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」に登録され、Windows Mobileユーザーが購入できる。変換時間は数十秒で、Windows Mobile端末に合わせたカスタマイズにも対応している。「タッチパネルを使った“バーチャルキー”やQWERTYキーなど、CP(コンテンツプロバイダー)は複数のユーザーインタフェースを選択できる。バーチャルキーとQWERTYキーを両方対応させることも可能」(アプリックス説明員)
ブースではジー・モードの「SkeboooMan JET」「Ride on the Beat」「Battle in Space」「Shining Star」のWindows Mobile版が披露されていた。Windows Marketplace for Mobileにアプリを提供するほかのCPや、参入するCPの数についての回答は得られなかったが、「詳細は今月中に発表する」(アプリックス説明員)とのこと。続報を期待したい。またMGDに対応するのは当面はiアプリのみで、auのEZアプリやソフトバンクモバイルのS!アプリが対応する予定は「現時点ではない」という。これは「参入しているCPはドコモのiアプリが最も多い」ため。また「(iアプリの)直感ゲームも対応させたい」(アプリックス説明員)とのこと。
Windows Marketplace for Mobileを利用できるのは当面はWindows Mobile 6.5搭載端末のみだが、2009年12月にはWindows Mobile 6、6.1も対応する予定。アプリの価格は「100円程度からになるのでは。iPhoneアプリとそれほど変わらない価格帯になる」(Microsoft説明員)とのこと。「無料体験版なども用意するだろうが、登録するアプリは有料版が主流になるだろう。無料アプリはインターネットで配信済みのものもあるので、Windows Marketplace for Mobileではラインアップをある程度絞り、セレクトショップのような形を目指したい」(Microsoft説明員)
ブースに展示されていたWindows Mobile 6.5搭載端末は、東芝が海外で発売した「TG01」がベースモデル。MGDで変換したゲームのデモ機として使われていたもので、今後発売される予定はない。Windows Mobile 6.5搭載モデルは、2009年度内にドコモ、ソフトバンクモバイル、ウィルコムから発売される予定。
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