ドコモとEye-Fiが業務提携 フォトパネルへの送信、スマホで初期設定など計画
NTTドコモと、Wi-Fi内蔵SDメモリーカード「Eye-Fi」を販売するEye-Fiが業務提携を発表した。ドコモがEye-Fiに出資し、両社のクラウドサービスを連携させたり、Eye-Fiとフォトパネル、Eye-Fiとスマートフォンの連携を強化したりする。
NTTドコモとEye-Fiが2月29日、業務提携すると発表した。Eye-Fiが実施した総額約2000万ドル(約15.3億円)の出資募集に対し、ドコモが1400万ドル(約10.7億円)の出資を行ったことも明らかにした。
今回の業務提携は、デジタルカメラ向けの無線LAN(Wi-Fi)内蔵SDメモリーカード「Eye-Fi」と、それを活用するための写真・動画ストレージサービスを、ドコモのパーソナルクラウドサービスなどと融合させることを目的としている。まずはEye-Fiカードで利用できるオンラインストレージサービスと「お便りフォトサービス」を連携させ、Eye-Fiカードを搭載したデジタルカメラで撮影した写真を、「お便りフォトパネル」に自動転送できるようにする。将来的にはドコモのパーソナルクラウドとEye-Fiを連携させたり、Eye-Fiのストレージサービスをドコモで取り扱ったりすることも検討する。
また、2012年4月頃をめどに、Eye-Fiがスマートフォンでの初期設定に対応したEye-Fiカードを世界に先駆けて日本で発売する予定だ。同時期にドコモショップなど、ドコモの販売チャネルでEye-Fiカードの販売を開始する。Eye-Fiカードの初期設定は、SDカードスロットを備えたPCから行う必要があったが、スマートフォンだけで初期設定が行えるようにすることで、デジタルカメラとスマートフォン、あるいはデジタルカメラとタブレットデバイスなどとの連携を容易にする。
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