レビュー

LTE&おサイフ対応で日本市場にも投入――写真で見る「RAZR M」バッテリーは2000mAh

MotorolaがGoogleの子会社になってから初めて世に出すAndroidスマートフォンの「RAZR M」「RAZR HD」「RAZR MAXX HD」。なかでも小型モデルのRAZR Mは、日本市場への投入も検討されているモデルだ。


左から、「DROID RAZR M」「DROID RAZR HD」「DROID RAZR MAXX HD」。HDとMAXX HDは、バッテリー容量と本体の厚さが違う兄弟機

 米Motorola Mobilityは9月5日(現地時間)、米国・ニューヨーク市内で「Motorola. On Display.」と題したイベントを開催し、Androidスマートフォンの新モデル「DROID RAZR M」「DROID RAZR HD」「DROID RAZR MAXX HD」を発表した。

 3機種とも軽さと強さを併せ持つケブラー繊維を背面に採用するなど、「Droid RAZR」(日本ではKDDIがMOTOROLA RAZR IS12Mとして発売)のコンセプトを引き継いだ“RAZR”ブランドの新製品。ハイスペックなRAZR HDとRAZR MAXX HDはその名の通り4.7インチのHD(1280×720ピクセル)表示Super AMOLED(有機EL)を搭載してタッチパネルを高解像度化したモデルで、HDは2530mAh、MAXX HDは3300mAhの大容量バッテリーを搭載している。

 RAZR Mはディスプレイサイズが4.3インチのQHD(540×960)表示SUPER AMOLED Advanced(有機EL)と先のRAZRから変化はないが、超狭額縁設計によりボディの幅がRAZRの約69ミリから60.9ミリへとひと回り小型化。厚さは8.3ミリとスリムだが、2000mAhと比較的大きめのバッテリーを内蔵した。CPUは米QualcommのSnapdragonを採用。1.5GHz駆動のデュアルコアプロセッサとのことだが、詳細な型番は非公開だった。

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Verizon向けの「RAZR M」(写真=左)と、KDDIから発売されたau版の「MOTOROLA RAZR IS12M」。どちらもディスプレイは同じサイズ(4.3インチ)、同じ解像度(QHD)だが、RAZR Mはボディがひと回り小さくなった

 また、同社がGoogleの子会社になって初めて発表するAndroid製品であるためか、Androidの新サービスや機能をいち早く搭載することも訴求。OSはいずれもAndroid 4.0を搭載して出荷されるが、Android 4.1(Jelly Bean)へのアップグレードを表明した。また標準ブラウザとしてChromeをプリインストールする初のAndroidデバイスになる。

 その一方で、「Webtop」や「MOTOBLUR」など、これまでのMotorola製Android端末に搭載されていたオリジナル機能がなくなっている。特にWebtopについては「スマートフォンとしての機能に集中するため」(説明員)に搭載を見送ったといい、Androidスマートフォンとしてのコアな機能とサービスで差別化を図る決意の現れといえるだろう。

「RAZR M」は日本でも販売

 発表会場では、RAZR Mを日本市場に投入することもアナウンスされた。2013年冬モデルとして販売される見込みだが、どのキャリアになるのか(またはマルチキャリア展開になるのか)は不明だ。

 前モデルのRAZRは北米版がLTEに対応していたものの、国内では3Gのみの対応となっていた。しかしRAZR Mは国内向けもグローバルモデルと同じくLTEに対応するという。なお、対応周波数や3Gの通信規格、テザリング機能の有無についてはまだ公表できないとのことだった。

 さらにRAZR Mの日本モデルでは、グローバルモデルのNFCに変えてFeliCaチップを搭載。同社端末として初めておサイフケータイをサポートすることになる。ボディカラーはブラックの1色が決定しているが、そのほかのカラーが追加される可能性もあるという。なおVerizonが販売する米国内向けモデルでは、ホワイトもラインアップされている。

「RAZR M」の正面(写真=左)と背面(写真=右)。ホワイトが日本向けに発売されるかは未定。また背面のケブラー繊維の“編み目”も変更になる可能性がある
上面(写真=左)に3.5ミリのイヤフォンジャックがある。底面(写真=右)にはなにもない
左側面(写真=左)にある細長いキャップは、SIMカードスロットとmicroSDカードスロットのカバー。USB端子はMHLに非対応で、「外部機器と連携する場合はDLNAを使ってほしい」とのこと(写真=右)

カードスロットのカバーを開けたところ。SIMのサイズはmicroSIM
動画や画像を全画面表示させるとベセルの細さがよく分かる。“Pushing Screen Space to the Edge”(画面をエッジまで押し広げろ)という開発コンセプトがよく現れている
正面から見た左側面と底面(写真=左)。同じく、上面と右側面(写真=右)
背面から見た右側面と底面(写真=左)。上面と左側面(写真=右)。上面から底面にかけて徐々に薄くなっているのが分かる
ホーム画面(写真=左)とアプリ一覧画面(写真=中央)。ホーム画面を右にフリックすると、よく使う設定メニューへ素早くアクセスできる「QuickSetting」が現れる(写真=右)
通知画面を表示したところ。QuickSettingがあるせいか、設定パネルなどは見当たらない(写真=左)。内蔵メモリは8Gバイト(写真=中央)。OSはAndroid 4.0.4で、4.1へのアップデート提供が予定されている(写真=右)
ブラウザはChrome for Android(写真=左端)。Google Maps(写真=左中)とGoogle Play(写真=右中)、Google+(写真=右端)
「RAZR」にも搭載されていたSMART ACTIONを引き続き搭載。ユーザーの行動パターンに合わせて最適な省電力やマナーモードを設定してくれる(写真=左端、写真=左中)。ユーザー層の広がりをみせてか、ヘルプ機能にはインタラクティブなチュートリアルを用意した。タッチ操作が不慣れでも、基本動作を練習できる(写真=右中、右端)

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