大解説! Intelの“モバイル”SoC戦略をまとめてみた:モバイルの進化はムーアを超える(2/3 ページ)
ASUSが日本で「Intelアーキテクチャ採用Androidタブレット」を発表。このタイミングで、彼らのスマートフォン/タブレット向けCPU戦略を把握しておこう。
WindowsもAndroidも同じコアでサポートする
Intelは、これまでPC市場で培ってきた設計開発の簡素化や低価格製品の開発を容易にできる製造や設計に関するノウハウが、モバイル市場において先行する競合企業を追撃する武器になると考えている。これを示すように、IDF Beijingでは、WindowsとAndroidの両方をサポートするタブレットデバイスを開発するためのノウハウに関するセッションを開いている。また、IntelのSoCを採用した製品の開発を容易にすべく、各SoCを利用したタブレットデバイスやスマートフォンのリファレンスデザインを、パートナー企業に供給しているが、この施策も市場拡大の手助けとなっている。
ソフトなければただの板
Intelのモバイル戦略において、もう1つ重要な要素を占めるのが、ソフトウェア開発環境だ。Intelでシステムソフトウェア事業部を統括するCorporate Vice President General Manager System Software Divisionのダグ・フィッシャー氏は、「Intelアーキテクチャは、Windowsだけで優れたパフォーマンスを発揮できるのではない。Google以外でAndroidの開発に最もリソースを割り当てているのはIntelで、優れたユーザー体験をWindowsやAndroid、そして、TizenやChrome OSなどでも実現できる開発環境を整えている」と訴求する。
このために、Intelは、彼らの仮想化技術「VT-x」に対応してAndroidエミュレータの高速化を実現する「Intel Hardware Accelerated Execution Manager」や、「Intel Cross platform Development Kit」(XDK)と呼ぶHTML5アプリケーション開発環境を無償で提供している。
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