携帯電話ロボットに未来はあるか!?近代ロボットの進化には目を見張るものがある。街角で手軽に購入できる人気の玩具ロボットは,言葉を話すものから,携帯電話を使ってコミュニケーションを行えるものまでさまざま。今,ロボットたちは携帯電話を使って,新しいモバイルコンピューティングを始めようとしている!?
1999年6月に衝撃的デビューを飾ったソニーの玩具ロボット「AIBO」は,高価ながらも今なお多くのファンを魅了し続けている。 しかし,今や高性能ロボットが数千円で購入できるようになった。セガから発売されている「C-bot」は,さまざまなセンサーを搭載したロボットで,ご主人の反応によって表情やアクションを返してくれる。 体を触ってあげたり,名前を呼んであげれば機嫌がよくなり,夜になれば「眠くない?」と声をかけてくれたりもする。また,ときどき気まぐれで質問を投げかけてくることもあるなど,感情の起伏も表現された優秀なロボットなのだ。 初めは馬鹿にしていても,しだいに愛着がわいてくること間違いなし。目覚まし機能などもあるので,オフィスや旅行先にも持ち運びたい気持ちになる。 ロボット同士をケーブルで接続をすると勝手に「そっちの○○○ちゃん元気?」とか,ご主人様について雑談するのが笑えるが,さらになんとこのロボットに携帯電話を接続すれば,離れたロボット同士でメッセージのやりとりをすることもできるのだ。 実際に勝手に電話をかけてそれなりの会話をする,というところには到達していないが,ここまでくるともはや玩具の領域を超えているといってもいいのではないだろうか。
携帯電話でロボットを操縦する時代我々の身近には驚くほどの機能を持ったロボットがまだまだいる。ここでは携帯電話で操縦できるロボットの話をしよう。子供の頃から誰もが夢見た“操縦できるロボット”が登場。ようやく夢が叶う時代になったのである。 6月4日から4日間サンフランシスコで開催されていた恒例の開発者イベント「JavaOne」では,MotrolaとFlashlineが,Motorola製のJava 2 Platform, Micro Edition (J2ME)搭載携帯電話端末「i50sx」を使って,ロボット(レゴのマインドストームで造られたもの)を動作させるJavaアプリケーション技術を披露し注目を浴びた。 これはあくまで試験的な例に過ぎないが,玩具メーカーのタカラはもっと先を行っている。この秋発売予定のヒューマノイド型多機能ロボット「DREAM FORCE 01」に,Java搭載携帯電話を使って操縦する仕組みを搭載する予定だという。 Java携帯とロボットはPHSで結ばれるようだが,Java携帯以外の操作系としてラジオコントロールユニットが用意されている。 また,この「DREAM FORCE 01」は,CCDカメラユニットをオプションで装着することで,その画面を携帯電話に送信することもできる。CCDカメラを使えば,遠隔地にいるロボットを,携帯電話の画面を見ながら操縦できるようになるとのこと。完全な遠隔操作が可能になるというから驚きだ。 操縦90%,自立10%くらいの存在ますます高度化するロボットは,いったい我々の生活の中にどのように浸透するのだろうか。 ただのペット? エージェント? 介護役? 将来どんな存在になるのか分からない。 1ついえるのは,ロボットがペットとしての存在地位を確立し始めているということ。そしてもう1つは,携帯電話をハブとして,新しいコミュニケーション手段を得ようとしているということだ。 我々にとって一番実用的なロボットというのは,「自分のいうことを聞く」,けれども時には「エージェントとして自立して役立つ」ということなのかもしれない。 もしかすると操縦できるペットのような玩具ロボットが,1つのモバイルツールとして普及する日がくる可能性だってある。いつでも呼べば飛んできてくれて,シチュエーションに合わせて手助けをしてくれる自立ロボットだ。 ココセコムで利用された「gpsOne」(7月19日の記事参照)を持てば,そんなことも実現できるだろう。 さまざまなセンサーやGPSを使って,いろいろな情報を与えれば,それなりの働きをしてくれる。それが自分のためとあらば,愛着だってわくだろう。 ロボットとは何か? もしかすると近い将来,我々に関するあらゆる情報を司り,情報家電を制御し,心の安堵──“なごみ”を与えてくれる必要な存在となるのかもしれない。 [増田(Maskin)真樹,ITmedia] 関連記事 関連リンク 連載バックナンバー Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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