レビュー
インターネット接続不要のどこでもライブカメラ「AirView」
ナナオ製の「AirView 2」は、ハガキサイズのライブカメラ。映像伝送手段としてインターネットではなくFOMAのテレビ電話を使うのが特徴だ。通信用ケーブルを必要としないため、さまざまな点でWebカメラにはない自由度を実現している。
導入も運用も極めて自由度の高いライブカメラ
AirView 2は、ドコモの3G携帯電話「FOMA」のテレビ電話機能を利用するライブカメラ。AirView 2側は、PCカードスロットにカード型FOMA「F2402」や「P2402」を差し込むだけ。ライブカメラの映像は、すべてのテレビ電話対応FOMAで閲覧できる。映像はもちろん音声もクライアント側で確認することが可能だ。

通信手段として、左側面のPCカードスロットにカード型FOMAを装着して利用する。
AirViewには「FOMA F2402」のみ利用可能な「AirView」と、CF型の「FOMA P2402」
も利用可能な「AirView 2」がある。今回装着しているのはCFタイプの「FOMA
P2402」。もちろん付属のPCカードアダプタを使える。
特徴として挙げられるのは、設置から運用までの自由度が極めて高い点。電源のある屋内ならば設置でき、閲覧はFOMAで済む。ライブカメラの映像を確認するために特別な機器を持ち歩かなくていい。
本体はハガキとほぼ同じサイズで、そのまま平らな場所に置くこともできる。底面には三脚やスタンドなどに固定するためのネジ穴もあり、設置の自由度は高い。カメラユニットの角度は上下に調整でき、“棚の上などに置くだけ”といった置き方でも、見下ろすような視点でライブ映像を映し出せる。

サイズはほぼハガキ大。右はテレビ電話対応のFOMA端末「SH900i」だ。大体携帯電話3つ分のサイズと思えばいい

底面にはスタンドなどに固定するためのネジ穴があり、汎用の固定金具なども利用可能。置いて使う場合に安定するよう、底面は前後にスライドして開くようになっている

カメラユニットは背面のレバーで簡単に上下に角度調整できる
カメラユニットは10万画素。決して多い画素数とはいえないが、テレビ電話の画質を考えれば十分なスペックだ。暗所にも比較的強く、照明を落とした室内でもライブ映像を実用的に閲覧できる。

左から、普通に照明されている室内、廊下からもれてくる光だけの室内、被写体から50センチ程度の距離に設置した場合。鮮明とまではいえないが様子は十分に把握できる
インターネットを使わないからこそ実現できる容易な高セキュリティ
ライブカメラでは、インターネットの常時接続を使ったWebカメラが使われることも多い。ただしこうした製品はセキュリティ面で不安も残る。悪意のあるユーザーからのアクセスによって、IDやパスワードを使った接続制限が破られてしまう可能性も無視できない。
「AirView 2」も、“テレビ電話対応のFOMAユーザーから接続できる”という点では、不特定多数のユーザーからのアクセスが可能だ。しかし「着信制限モード」を使えば、発信者番号通知を利用して、接続を許可する電話番号を最大50件に制限できる。電話番号は容易には偽装できない固有情報であり、IDやパスワードによる接続制限よりも高いセキュリティを確保できる。
接続を許可する電話番号の登録も、面倒な操作やPCの接続などは不要。簡単な操作で接続可能な端末の登録を行える。AirView 2は無条件に着信を受け付ける「着信非制限モード」も備えているが、セキュリティを重視して、出荷時状態では「着信制限モード」に設定されている。

操作するのは「MODE」「SET」の2つのボタンのみ。AirView 2にFOMAからテレビ電話で接続し、「MODE」LEDが赤く点灯している間に「SET」ボタンを押せば、接続を許可する電話番号が登録できる
意図して「着信非制限モード」に設定しない限り、登録番号のFOMAからしかライブカメラ映像の閲覧はできない。そもそもAirView 2に接続する電話番号を公にしない限り第三者が接続を試みることすら難しい。セキュリティ面での安心感は非常に強い。
ライブカメラの用途広げる外部機器連携
AirView 2の可能性を広げるのが外部機器との連携だ。専用周辺機器ではなく、汎用設計されたリレー出力、センサー入出力機能を持った機器を接続できる。ホームセンターなどで販売されているセキュリティ対策用の機器やセンサーなどを、そのまま接続して利用できるのだ。

左側面にはPCカードスロット、ACコネクタ、さらに外部機器を接続するための端子とスピーカー出力を備える
外部機器連携の使い方は大きく2通りに分かれる。外部機器のセンサー、リレー出力をAirView 2に接続すると、外部の変化を感知してAirView 2側からFOMAにテレビ電話で発信してくれる。“何かあった場合”にライブ映像を確認できるわけだ。電話がつながらなかった場合は3分おきに最大10回リダイヤルしてくれるので、通知の確実性は高い。
外部機器のセンサー入力をAirView 2に接続すると、FOMAから外部機器をコントロールできる。基本的にオン/オフの操作しかできないが、センサー連動のコンセントを利用すれば、照明や普通の電化製品のオン/オフ操作も行える。ライブ映像を見る時だけ照明を点けることも可能だ。

左はセンサー入力でコンセント通電のオン/オフができる製品。右は赤外線センサーで人の出入りなどをチェックできる製品。いずれもホームセンターなどで入手できAirView 2に接続して利用できる
さらに外部スピーカーを接続し、FOMAから音声を出力することもできる。外部機器を接続することで、手軽なライブカメラとしてだけではなく、さまざまな使い方を可能にするのがAirView 2なのだ。
[ITmedia]
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