料金・サービス・アプリ この夏から変わるドコモのスマートフォン──「T-01A」内覧会リポート:東芝製FOMA「T2101V」も登場
NTTドコモからこの夏発売される東芝製スマートフォン「T-01A」。発表直後に東芝本社で行われたブロガー向け内覧会では、端末の魅力や通信料金、iモードメールの一部対応、アプリやアクセサリーの活用方法などが紹介された。
WindowsケータイFANとKzou's Diaryは5月22日、発売前の東芝製スマートフォン「T-01A」を試用できるブロガー向け内覧会を開催した。イベントはNTTドコモ、東芝、マイクロソフトの協力で行われ、端末タッチ&トライのほかドコモと東芝のそれぞれの担当者がT-01Aについての説明を行った。
T-01AはOSにWindows Mobile Professional Edition 6.1を搭載したPROシリーズの端末。プロセッサには、米QUALCOMMが開発した1GHz駆動の「Snapdragon」を搭載し、従来のWindowsケータイにはない快適な処理速度が特徴。4.1インチの液晶ディスプレイはタッチパネル操作に対応しており、東芝が独自開発したUI「ストライプメニュー」を使って直感的な操作が行える。
料金改定やiモードメールへの対応を通じて、スマートフォンを使いやすく
内覧会ではまず、NTTドコモ フロンティアサービス部 オープンプラットフォーム推進担当の須藤裕章氏からドコモのスマートフォン向けサービスについて説明が行われた。
ドコモは5月から、スマートフォン向けパケット定額サービス「Biz・ホーダイ ダブル」の料金を改定し、下限額を490円に値下げした。なお、上限額はこれまで通り5985円だ。
須藤氏は「“定額”というと高いのではないかというイメージを持っていたユーザーも多いと思う。今回の下限額引き下げにより、月によってパケットの利用頻度に差があるユーザーには利用しやすくなり、スマートフォンを利用するハードルが下がったのではないか」と説明。また、「ドコモのスマートフォンを利用する上でこれまで障壁になっていた」という“iモードメール”についても、「Webサイト上でiモードメールを送受信できる『iモード.net モバイル』に対応しており、2台目としてスマートフォンを利用するユーザーにとっては利便性が向上した」とアピールした。
そのほか、端末の遠隔ロックが可能な「おまかせロック」や、「mopera U 遠隔設定サービス(仮称)」など、音声端末のような感覚でスマートフォンを使うためのサービスも紹介された。特にmopera Uの遠隔設定サービスについて須藤氏は、「ケータイは買ってすぐにメールもネットもできるが、スマートフォンは設定しないといけない。こうした設定作業が難しいというユーザーからの意見を反映し、不満を解消した」と説明した。
ドコモはこうしたユーザーからの意見を反映し、サービスの充実を図ることにより、これまで法人向けソリューションとしての位置付けが強かったドコモのスマートフォンを、一般ユーザー向けに訴求していく考えだという。
グローバルスタンダードとして世界に通じる端末として開発
続いて東芝 商品統括部新規事業商品企画部 参事の狩野明弘氏がT-01A本体について解説した。狩野氏は商品化の経緯について、「T-01Aの開発に本格着手したのは1年ほど前」であることを明かした。携帯電話市場における様々な変化により販売数や契約数が鈍化する中、東芝は約1年半前に新たなカテゴリの端末開発を模索。鈍化傾向にある市場に投入する、インパクトある製品として開発されたのがT-01Aだという。
その開発コンセプトは、「薄さ」「高精細な大画面」「サクサクの動作」「片手で操作できるUI(操作性)」の4つ。デザイン的な部分で「見た目にも薄い」という点を追求し、本体の角の部分に丸みを持たせたり、前面のハードキーや穴をできるだけ排除し凹凸感をなくしたという。
ハードウェアキーではなくソフトウェアの発話/終話キーを採用するにあたって、「マイクロソフトから支援してもらい、ディスプレイ上に通話用ボタンを搭載した」という。また、着信などのお知らせランプ機能なども「当初は端末に3つの穴を設けていたが、最終的には1つの穴で3つ分の機能を持たせた」など、シンプルさを追求して試行錯誤したことを振り返った。
T-01A独自のUIとなるストライプメニューについて狩野氏は、「凝ったUIは飽きてきたり、煩わしく感じたりするもの。今回は“普段利用するもの”という観点から、できるだけシンプルなものにした」と説明した。
T-01Aは、2月に海外で発表された「TG01」をベースにしたグローバル戦略モデルであり、TG01は欧州5カ国での発売が発表されている。狩野氏は「世界に通用する端末」であるとし、欧州、日本のほか北米への投入も検討しているという。
世界戦略モデルのためか、ワンセグなど国内市場ならではの機能を搭載していないが、「開発サイドとしては非常に思い入れの強い端末。是非愛着を持って使って欲しい」(狩野氏)と来場者にメッセージを送った。
アプリの導入支援ツールやサードパーティ製アクセサリーなども紹介
最後に、イベントの主催者でもあるKzou氏より東芝のスマートフォン向け公式サイト「Toshiba Mobile Plaza」やサードパーティから登場した製品の紹介も行われた。
またドルフィンシステムの福島氏より、初心者でもソフトウェアのダウンロードやインストールが手軽にできるツール「Aplio(アプリオ)」の開発が発表された。これは、主催でもあるWindowsケータイFANのサイト内にある「WindowsCE FAN ソフトウェアライブラリ」から、Windows Mobile用のソフトウェアを検索してダウンロードし、端末にインストールするというもの。
Aplioを起動した画面。ソフトウェアの検索機能のほか、おすすめパックなど複数のソフトウェアをダウンロードして端末にインストールすることもできる。このAplioもWindowsCE FANのソフトウェアライブラリ(http://soft.wince.ne.jp/soft/Detail/Aplio/PID4304/)からダウンロードできる。利用料は無料
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