京セラ、初のAndroid端末「Zio」を展示――LTE対応のコンセプトモデルも:ワイヤレスジャパン2010
京セラブースでは、同社製モデルでは初となるAndroid端末「Zio」を披露。ワイヤレスジャパン初日に日本へ届いたばかりという同機種の外観をチェックした。
京セラが、ワイヤレスジャパン2010で同社初のAndroidスマートフォン「Zio(ザイオ)」を展示。2010年度に北米市場で発売する予定で、日本での発売は未定。OSはAndroid 1.6。通信方式はCDMA2000、1xEV-DO Rev.Aをサポートする。
Zioは3.5インチのワイドVGA液晶(TFT、26万色表示)を備えたフルタッチ端末。サイズは約58.6(幅)×116(高さ)×12.2(厚さ)ミリ、重さは約105グラムで、薄型軽量ボディを実現しているのが大きな特徴。筆者はiPhone 3GS(約135グラム)とXperia(約139グラム)を常用していることもあり、Zioを初めて触ったとき、その軽さが印象的だった。またスマートフォンとしてはボディが細くて持ちやすい(iPhone 3GSの幅は約62.1ミリ、Xperiaの幅は約63ミリ)。
ほかのAndroid端末と同じく、YouTubeやGoogle MapなどのGoogleアプリやHTMLブラウザを搭載。カメラは320万画素で、30fpsの動画を再生できるプレーヤーも用意している。
本体表面には4つのセンサーキーと、トラックボール、2つの物理キーを搭載(そのうちの1つが電源キー)。スマートフォンでは珍しく、本体の右下に電源キーがある。このあたりは一般のケータイと同じ感覚で使えそうだ。センサーキーからはホーム画面へのアクセスやサブメニューの呼び出し、戻る、検索などの操作が可能。トラックボールはBlackBerry BoldやIS01などでもおなじみのデバイスで、ころころ転がすことでカーソル移動やスクロールができるほか、ボタンを押すと決定操作ができる。
Android端末は独自のユーザーインタフェース(UI)を搭載したモデルが多いが、Zioのホーム画面やメインメニューは一般のAndroid端末を踏襲している。スペックもスマートフォンとしては標準的で、「薄型・軽量のサイズ感を訴求していく」(説明員)という。なお、Zioを国内で展示するのは今回が初めて。説明員は「今日(7月14日)端末が届いたばかりだった」と話していた。
このほか、京セラはAndroid端末のコンセプトモデルを参考出展。5インチの大型ディスプレイを搭載したLTE対応機や、タッチパネルとスライド型QWERTYキーボード搭載モデル、富士通製の「F-06B」をほうふつとさせる、スライド型横振り構造の端末を展示していた。同社はLTE対応モデルを始め、今後もグローバル市場に向けてAndroid端末を積極的に開発していく構えだ。
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京セラはLTE向け基地局のデモを実施したほか、社内のデザイナーからアイデアを募ったコンセプトモデルを展示し、来場者の注目を集めていた。
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