第3回 Bluetooth機能の使い勝手はどう?――「SH-01C」:「SH-01C」の“ここ”が知りたい
ドコモのハイエンドケータイでは標準搭載化された感のあるBluetooth。「SH-01C」にももちろん備わっている。今回は、SH-01CのBluetooth機能で何ができるのかに迫る。
ドコモのPRIMEシリーズ端末では、ごく一部の機種を除いてBluetooth機能が標準搭載されている。「SH-01C」にもBluetooth 2.0+Enhanced Data Rate(EDR)に準拠したBluetooth機能が搭載されている。夏モデルの「SH-07B」と比較すると、画像転送に利用できる「BIP」というプロファイルが増えているのが特徴だ(詳しくは後述する)。
音声再生関連のプロファイルとしては、ヘッドセットやハンズフリー通話のためのHSP(Headset Profile)とHSF(Hands-Free Profile)、音楽ファイルや動画、ワンセグの音声を出力するためのA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)、音声・動画再生時のリモートコントロールをするためのAVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)に対応している。
着信音については、音声とテレビ電話通話用のものはHSP/HSFプロファイルで出力できるが、それ以外の着信音は一切出力できない。また、ワンセグ、Blu-ray Discレコーダー連携機能を利用してmicroSDに転送した動画の音声については、「SCMS-T」と呼ばれる暗号化技術に対応したA2DPデバイスでないと音声再生が行えない。現在、日本向けに販売されているA2DPデバイスは基本的に対応しているが、まれに非対応のものがあるので、注意が必要だ。
端末の操作に関するプロファイルとしてはHID(Human Interface Device Profile)に対応している。HID準拠のBluetoothキーボードを使うと文字入力などに利用できる。筆者はApple Wireless Keyboard(アメリカ英語配列)で利用してみたが、キー配列に起因する表記と入力文字のずれがあったこと以外は問題なく利用できた。Bluetoothキーボードで文字入力中は、本体側のテンキーによる入力を受け付けないほか、Bluetoothキーボード側でも、テンキーなど一部無効のキーもある。
端末がHID対応のBluetoothマウスとなり、PCでのプレゼンテーションリモコンとして使える「プレゼンアシスト」機能も搭載しており、HIDプロファイルに対応したPCに対応している。方向キーでカーソルを移動し、決定キーが左ボタン、カメラキーが右ボタンとなる。
今回、追加されているBIP(Basic Imaging Profile)を利用すると、他のBIP対応機器とJPEG、GIF形式の画像を送受信できる。冬モデルではSH-01Cのほかに「F-01C」にもBIPが追加されているので、試しに相互に送受信をしてみたところ、正常にデータのやりとりが行えた。
受信は、メニュー→「便利ツール」→「Bluetooth」→「データ受信」から可能。その後、必要に応じて送信側とペアリングすると、送受信がはじまる。保存先は、本体データBOXの「外部取得データ」フォルダとなる。
送信は、データBOX画面からサブメニューを出して、Bluetooth送信を選べばよい。本体内だけでなく、microSD上のデータも転送できるが、著作権保護がかかっているものは転送できない。
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