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写真で解説する「ARROWS μ F-07D」

薄さ6.9ミリ、重さ109グラムという薄さと軽さが際立つ富士通製のAndroidスマートフォン「ARROWS μ F-07D」。発表会場に展示されていた試作機で、主な特徴を確認した。

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 富士通製の「ARROWS μ F-07D」は、「先進的で自分の可能性が広がるシリーズ」と言われているNEXTシリーズに属するスマートフォン。“Ultra Slim”をキーコンセプトとして、薄型・軽量ボディに大型ディスプレイを配し、さらにワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信も搭載している。商品名の「μ」は、ドコモケータイで以前も採用されていた、薄型を示すものとして付けられており、読み方も変わらず「ミュー」である。ボディカラーはSapphire Black(サファイアブラック)1色となる。

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photophoto 「ARROWS μ F-07D」。表面にはドコモロゴ、裏面にはARROWS μロゴがある。試作機なのでFeliCaマークはまだ入っていないが、製品版ではカメラの側に入る予定。色は1色のみ
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ボディの四隅は角を落として持ちやすさに配慮している

 ボディサイズは、64(幅)×127(高さ)×6.9(薄さ)、重さは109グラム。今回発表されたスマートフォンの中では一番薄くて軽い。画面には約4.0インチNEW AMOLEDディスプレイ(約1677万色表示)を配している。手に取るとその軽さが際立つ。画面が大きく薄いとなると、心配なのが持ちやすさ。これに関してはボディの角に丸みをつけることで持ちやすくなるよう工夫を施した。

 「薄くて軽くて大画面を実現するために採用した」(説明員)というNEW AMOLEDディスプレイは、「GALAXY SII SC-02Cと同等のもの」だという。有機ELディスプレイならではの高コントラスト・追従性を実現しつつ、弱点である外での視認性も向上している。ディスプレイ部にはCorning Gorilla Glassを採用しており、画面部の保護を図ると同時に、筐体全体の強度向上を実現している。薄くなると、さらに気になるのはバッテリー容量だが、定格1400mAhと、スマートフォンとしては一般的な容量となっている。そこまでバッテリー持ちが悪い、ということもなさそうだ。

photophoto NEW AMOLEDディスプレイで液晶よりも色は鮮やか。この鮮やかさを写真では伝えきれないのが残念だ(写真=左)。バッテリーパックの容量は1400mAh(写真=右)

 薄い筐体ではあるが、IPX5/IPX8等級の防水機能も備えている。薄型スマートフォンとしては珍しく独立したイヤフォンマイク端子が用意されているが、それも含めてパッキン付きのふたで浸水を防ぐような構造になっている。T-01Cのようにカバーなしのデザインにできなかったのは、「薄型にしたため」(説明員)とのこと。充電用接点も用意されており、同梱予定の卓上ホルダでMicro USB端子を開けずに充電できるので、防水性能を維持する上で嬉しい点だ。

photophoto 薄型スマートフォンながら、独立したイヤフォンマイク端子を搭載している。アダプターなしで自分の好きなイヤフォンマイクなどを使える(写真=左)。左側の頂点には伸縮式のワンセグアンテナがある(写真=右)
photophoto 左側面には電源・スリープボタンと音量ボタンが備えられている(写真=左)。Micro USB端子は右側面に用意されている(写真=右)
photophoto 上面(写真=左)。底面にはバッテリーカバーを開けるための溝が付いている(写真=右)
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ホームは3種類が初期導入済み。Android マーケットからダウンロードしたものを含めて、「ホーム切替」アプリで簡単に切り替えができる

 ホームアプリは、Android 2.3標準のものと、富士通独自の「NX!comfort UI」、ドコモが用意した「docomo Palette UI」の3種類が用意されている。出荷時はPalette UIが表示されるようになっているが、「ホーム切替」アプリを利用することで、他のホームアプリに切り替えられる。

 ソフトウェアについてはまだ「検討中」(説明員)の要素も多いが、DTCP-IP対応の「DiXiM Player」や、ATOKに独自のカスタマイズを加えた「NX!input」、広辞苑第六版を筆頭に29辞書のフルバージョンを収録した「富士通モバイル統合辞書+」など、富士通ならではのソフトウェアも多数プリインストールされる。2012年3月に開始予定の「iコンシェル」にも対応し、展示されている端末にはオートGPSの設定アプリも用意されていた。ただし、これも「サービスイン時に提供されるかどうかは未定」(説明員)とのことだ。

photophotophotophoto DiXiM PlayerはDTCP-IPに対応し、対応サーバから地上デジタル放送など著作権保護のかかった動画を無線LAN経由でストリーミング再生することも可能だ(写真=左端)。文字入力はATOKをベースに独自カスタマイズを加えた「NX!input」を搭載している。手書き入力にも対応している(写真=左中)。最大で29種類の電子辞書を搭載できる「富士通モバイル統合辞書+」。プリインストールされていない辞書、またはユーザーの手で削除した辞書は、インターネット経由で取得できる(写真=右中、右端)
photophoto 2012年3月開始予定のスマートフォン向けiコンシェルにも対応する。最終仕様はまだ確定していないが、展示機ではAndroidウィジェットとしての「マチキャラ」と、「オートGPS」の設定アプリが入っていた

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