クアッドコアでUIも進化 さらに“小技”を効かせた「Optimus G」の開発背景:パーツも日本仕様(2/2 ページ)
ドコモから発売された「Optimus G L-01E」は、ハイスペックなグローバルモデルとしてだけでなく、ワンセグ&NOTTV、赤外線、FeliCaと国内サービスにもフル対応しているLGの意欲作。その開発背景を担当者に聞いた。
ちょっとしたアイデアがユーザーベネフィットを生む
―― Optimus Gにクアッドコアプロセッサーを搭載したことで、ユーザーインタフェースはどのように進化したのでしょうか?
キム氏 実際に使っていただければ分かりますが、どのような操作もストレスを感じることがありません。例えば負荷がかかるHD動画の再生もスムーズです。今回はさらに、動画再生時に映像のズームイン・ズームアウトができるライブズーム機能を追加していますが、その動作はとてもなめらかでカクカクしません。
またこのほかに、動画再生時に画面を半透明にして、映像を見ながら同時に別の操作ができる「Qスライド」という機能を搭載しています。この機能では動画の表示濃度を調整して、同時にメモをとったり、LINEとかTwitterに投稿するといったことができます。
―― この機能はワンセグでも使えるようになっていて、スポーツ観戦時に良さそうですね。
キム氏 そうですね、テレビを見ながら一緒に盛り上がれると思います。私はよくOptimus Gの魅力を、「○○しながら○○できること」だと言っているんですが、ほかにもそのような機能として「Qメモ」を搭載しています。
これは「Optimus Vu L-06D」にも搭載されていた機能ですが、画面の上にそのままメモができます。例えば通話中に電話番号を教えてもらうというシーンがよくありますが、このQメモでは番号を聞いて、画面にそのままメモすることができます。さらにその番号を表示しながら、電話をかけることもできる。「○○しながら○○できる」というのは、実際に使ってみるとかなり便利だと思います。
―― 画面にそのままメモできるというのは、確かに使い勝手が良いですね。まさに、かゆいところに手が届く機能といった印象を受けます。
キム氏 実は、そんなにハイテクノロジーなことやっているわけではないんです。ただどうすればユーザーにより使いやすいものになるかという、ちょっとしたアイデアですよね。
我々は携帯電話だけでなく、テレビや白物家電なども開発・製造していますが、その中で常に考えているのは、ユーザーにどう使ってもらえるか、どのようなベネフィットがあるかということ。ショップ向けの勉強会でも、我々の製品の何が不満で何が好評なのかは、常にリサーチしていますし、日本と韓国だけでなく、そのような研究センターがグローバルにいくつもあります。使い勝手を良くするアイデアや製品の改善点は、より大勢のスタッフで考えた方が良い答えが見つかります。これが我々の強味です。
Optimus Gにはほかにも、ホーム画面のアイコンを変えられたり、大きくできるといった機能があります。これもユーザーがどうすれば使いやすいかということを考えて加えられたものです。どれだけスペックがすごくても、ユーザーの顔を見ていない製品は意味がない。我々は常にユーザーの顔を見て、製品を開発しています。
―― Optimus Gの“G”には、そのような思いも込められているんでしょうか?
キム氏 Gにはジャイアントやグランデなど、いろいろな意味があるんですが、全部入りであることもそうですし、ユーザーベネフィットもそうですし、そういういろいろなものを内包しています。今後も、コンセプトによっては該当しない機種もあるかもしれませんが、日本のユーザーに違和感のない全部入り端末というのは、我々の強味にしていきたい。この点をどんどん進めていきたいと思っています。
―― 今日はありがとうございました。
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