今日から始めるデジカメ撮影術
第57回 野球とピントとタイミングの関係(1/3 ページ)
ピッチャーを撮る
野球はスポーツの中では比較的撮りやすい方だ。とりあえず、一番の主役であるピッチャーとバッターのいる場所が決まっているから。
だからといって、欲張ってはだめ。ピッチャーを撮ってすぐバッターを撮って、打ったら守備を撮って……というのはダメ。まず間に合わなくてどれも中途半端になっちゃう。投げかけのピッチャー、バットを振り終わったバッター、ボールを捕ってファーストに投げたあとのショートって感じ。
それではしょうがないので、そのときどきで撮る選手を絞ろう。普通は「自分の息子」だろうけど。
まずはピッチャーから。
普通、自分の息子が試合に出てたら、自分たちのベンチ裏あたりに陣取ることになると思う。大望遠ならアップで、そうじゃなくてもデジタルズームをちょっと使えば十分撮れる距離だ。そんなイメージで狙ってみた。
一番重要なのは、ピントとタイミング。余裕をもって、ピントが合うまでに1秒くらい見ておこう。
ピッチャーが振りかぶる前に、ピッチャーを画面の中心に置いて、シャッターを半押しにしてピントを合わせる。最近のデジカメは必ずしも「中心におく」必要はないが、何しろ相手は野球。ピッチャーを撮るつもりでセカンドやショートにピントが合ってはしょうがないのだ。失敗の確率は減らすべし。
ピントが合ったら、そのまま少し横にずらす。ピッチャーの踏み出す方向を空けるようにするわけだ。ピッチャーは前に足を踏み出すので、振りかぶった位置で中央に置いちゃうと、投げる瞬間は位置が動いちゃうからだ。
イメージとしてはこんな感じ。足を上げたところは狙い目。このあたりはゆっくり始動するからタイミングも掴みやすい。
でもここからが速い。あっ、という間に投げ終わっちゃって、こんな写真が残るのだ。
投球練習時にでも撮る練習をしておくといい。あらかじめ半押しでピントを合わせておけば(フォーカスロック)、あとは押してから撮るまで0.1秒とか0.01秒なのでタイミングも計りやすい。ただ、人によって「よしっ」と思ってから実際に指が動くまでの微妙な「間」って違うから、このタイミングで押せばこの瞬間が撮れる、というのを身体で覚えるといい。
デジカメの連写機能を使うのもいいけど、よほど連写速度が速いカメラじゃないとなかなか投げる瞬間は捕まえられないから、頼りすぎないようにしたい。
うまくタイミングを合わせれば、このようにボールが手を離れた瞬間を撮ることだってできる。
もしスポーツモードを持ってるカメラならそれにするといい。シャッタースピードが速くなって、動きをある程度止められるからだ。
超望遠デジカメを持っているなら、慣れたらもっとアップに挑戦してみよう。ベンチ裏から12倍ズームで狙うとこのくらい大きく撮れる。
もし手持ちのカメラが「マルチ連写機能」(超高速で連写し、16枚くっつけた大きな画像を作る機能)を持っていたら、フォームチェックにも使える。
こんな風に撮れるのだ。マルチ連写時は超高速で撮るため、強すぎる光があるとそれをうまく遮れず(通常の撮影時は問題ない)、こんな風にピーカンで逆光気味だと色がずれちゃうことがあるけれども、日常的な撮影なら問題ない。
時にはこんな風に見るのもいいかも。
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