小寺信良の「プロフェッショナル×DX」
どこまで使える? 動画の“続き”をAI生成できる「Premiere Pro」新機能 いろんなパターンで実験してみた(2/4 ページ)
さまざまな動画の「続き」を生成してみた
まずは望遠で撮影したヨットの動画の続きを生成してみた。このカットは、本当にこれ以上先がない動画である。どこからがAI生成なのか分かりやすくするために、テロップを入れてある。生成にかかかる時間は、さまざまな条件によって変動はあるとは思うが、筆者がテストした限りではだいたい2分程度で完了するようだ。
動画を流しで見ると、AI生成部分は若干フォーカスが甘い感じがするものの、一見違和感がないように見える。ただよく見ると、波のパターンが単純な横線になっている。フォーカスが甘くなったように感じるのは、画面の大部分を占める海面のディテールが減ったからだろう。またヨットの操縦者の頭がなくなってしまうのは、AIがこの部分を人間だと認識できなかったからだろう。
その一方で、手前の岩のディテールはほとんど変化がない。またヨットの形状にも変化はない。固定されたディテールや形状には強いという事だろう。動画生成のポイントは、画面の中で人がどこに注目しているか、である。そのポイントのディテールを外さない限り、多くの人は他の部分に違いがあっても、気が付かない。
では、アウトフォーカスされた部分はどのように生成されるのか。手前の花にフォーカスが合い、後ろがボケている動画の続きを生成してみた。
これも手前の花やベンチの手すりなどのディテールが変わらないため、ほとんど生成した部分との違いが分からない。被写界深度によってボケたテーブルや草むらのディテールも変わっていない。こうしたディテールが分からないぼんやりとした部分も、うまく生成できるようだ。
奥に見える男性の歩きも自然で、最後にちょっと駆け出すようなモーションも感じられるところだが、この部分がオーバーラップの「のりしろ」になるとすれば、分からなくなるだろう。若干コントラストが強くなっていく傾向も見られるが、AIが実写より適正な露出へ向かおうとしているのは、興味深いところだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
小寺信良の「プロフェッショナル×DX」
クラウド活用にリモート編集環境と、映像にまつわるプロフェッショナルの分野にDXの波が押し寄せている。プロの現場で何が起こっているのか。最新のITトピックを小寺信良氏が解説する。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
2
PHP脆弱性“PoCフライング公開”の経緯、支援財団が公表 混乱広げた企業を名指しで批判
-
3
人に注射を打てる「サイボーグゴキブリ」の群れが、がれき下の被災者を救助? 実験成功率72%
-
4
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
5
カプコン、1177万件漏えい 不正アクセスで
-
6
高市総理、サイバーセキュリティの本を出していた しかも“PHP”から
-
7
旅行ゲーム「ワールドクエスト」、PHP脆弱性で即日サービス終了 「古い仕組みのため対策とれず」
-
8
コミックシーモア、流出は最大約420万件に メールアドレスや生年月日など 不正アクセスの経路特定・遮断は完了
-
9
高市総理「大至急、PHPパッチ適用を」Xで異例の要請 エンジニアは評価「経営層に伝わる」
-
10
「GitLab」に深刻度“最大”の脆弱性 認証なしで任意のコード実行の恐れ、修正版適用を CVSS「10.0」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR