米国の携帯電話会社MCIの買収に関し、Qwest Communications InternationalはVerizon Communicationsと競合し続けることを得策と考えていない、と表明した。
Qwestは5月2日に声明を出し、MCIの買収を辞退すると述べた。QwestはMCI買収の申し出をこれまでに複数回拒否されている。2日朝、MCIの取締役会はVerizonと合併するという案を再び支持した。Verizonは買い取り価格を引き上げ、MCIを1株当たり26ドルで買い取るという案を提示していた。これはQwestが4月21日に提示した30ドルよりも4ドル低い。
「永久に歪曲されたままに思えるプロセスを継続していくことは、当社の株主、顧客、従業員にとって得策ではない」とQwestはMCIの対応を非難した。
Qwestは入札から手を引いたが、VerizonとMCIの合併が締結されるまでにまた一波乱あるかもしれないと、アナリストのジェフ・ケイガン氏は予測する。
「Qwestが復活するかもしれないし、別の会社が加わるかもしれない。実際に契約書類が交わされるまでは、この買収が完了したことにはならないと考える。それは1年も先のことだ」とケイガン氏。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR