東京証券取引所は5月27日、インターネットイニシアティブ(IIJ)のマザーズ上場を承認した。上場予定日は6月23日。IIJは米NASDAQに1999年8月から上場中。前期業績が黒字転換する見通しなど経営再建にめどをつけ、マザーズ上場で国内での地位強化と資金調達を図る。
証券コードは「3774」。上場に伴い2500株の公募と900株の売り出しを行う。主幹事は大和証券SMBC。
IIJは日本のインターネット企業の草分け的存在。2002年には電力系のパワードコムと経営統合に向けた協議を進めたが、2003年3月に破談。同年8月にはトヨタ自動車、ソニーと共同設立した通信事業者・クロスウェイブの破たんで経営危機に陥り、NTTグループの出資を仰いだ。
現在の資本金約137億6500万円のうち、NTT(持株会社)が25.95%を保有する筆頭株主。NTTコミュニケーションズも5.24%を保有し、6位。
27日発表した2005年3月期の連結業績見通し(米国会計基準)は、営業収益が417億200万円(前期比7.5%増)、営業利益が12億4700万円(前期は14億4900万円の損失)、税引き前利益が31億4800万円(同4億6700万円の損失)、純利益が29億600万円(同22億7000万円の損失)。1株当たり純利益は7万5858円。
米NASDAQの同社株価・5月26日終値は4.5ドル。
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