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“発電うちわ”は、すごいけど切ない

» 2005年06月06日 18時55分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 以前、記事で紹介した、あおぐだけで光るうちわ「宵待蛍」。1995円はちょっと高いよね――と思って購入をふみとどまっていた記者だが「記事を見た瞬間、販売サイトに行って購入ボタンを押した」というツワモノ社員(25歳♀、独身)が弊社にいた。「う、負けた……」と何となくうちひしがれつつ、早速借りて使ってみた。

これが光るうちわ「しだれ」だ!
たぶんこのへん(左)で発電している

 見た目は普通の紙張りうちわの高級版といったところ。手の部分のプラスチック周辺に、圧電発電のためのパーツがあるっぽい(すみません、記者の知識ではどこでどう発電しているのかよく分かりませんでした)。

 さっそくあおいでみると、光る光る! !明るいオフィスでも分かるくらいの光量だ。“うちわが光る”というありえないできごとに、必要以上にドキドキしてしまう。

 光り方は3パターンくらいある。本当に花火があがっているようにも見え、暗いところであおぐとかなり幻想的だ。

 ただ、光るのは片面だけなので、光る部分を外側に向けてあおぐと、あおいでいる人からは光が見えない。みんなが「光ってるー! すごい!」とか言ってるとき、「おお、すごいのかすごいのか」と手を止めて表面を見ようとすると、とたんに光らなくなってしまう。「いかんいかん」とまたあおぐと、今度は光が見えない。ヘビの生殺しというかなんというか、とっても切ない。

 このうちわは、自分を犠牲にして人に楽しんでもらうためのグッズと割り切った方がよさそう。自虐エンターテイナーを自認するIT戦士の夏祭りには必携だ。

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