LenovoはV100向けに100GバイトのHDDなどのオプションも提供しており、同社幹部はこの製品を「妥協要らずのウルトラポータブルだ」と説明している。
Lenovo 3000担当のワールドワイド製品マネジャー、フランク・カルドンスキ氏は次のように語っている。「われわれは、このセグメントのニーズを満たせる製品を提供したかった。満足のいく重量と価格で顧客に価値を提供したかった」
「われわれは、この市場セグメントが急速に成長し、この製品も成功することになると確信している」と同氏。
LenovoはV100のほか、小型のThinkPad X Seriesを提供する方針だ。ThinkPad X Seriesは、標準アスペクト比の12.1インチディスプレイを装備し、重量は外付けの光学ドライブを除いて1.2〜1.6キログラム程度となる。
だが、さらに軽量のウルトラポータブルが勢いを増すと予測する向きもいる。
Gatewayは3月30日に約1.36キログラムのノートPC「E-100M」の出荷を開始したが、同社は、軽量、ワイドディスプレイ、WWAN(ワイヤレスWAN)、バッテリー寿命の延長などの要素が相まって、ウルトラポータブルの成長をさらに促進されるものと考えている。
Gatewayの製品マーケティング担当副社長ウィリアム・ディール氏は次のように語っている。「ウルトラポータブルはこの先、成長するだろう。このセグメントが今の2倍に拡大するという見通しは理に適っている」
「ユーザーは移動性のメリットを理解するようになっている。ここで移動性と言っているのは、薄型で軽量のフォームファクター、BluetoothやワイヤレスLAN、ワイヤレスWANなどのワイヤレス機能、そしてバッテリー寿命のことだ。バッテリーが機能しないのでは、ワイヤレスは無用だ」と同氏。
実際、IDCの最新の予測では、ウルトラポータブルの世界出荷台数は2005年に約500万台だったが、2010年までに約1100万台に増加すると見られている。
だが出荷台数が増えても、ウルトラポータブルのカテゴリーがノートPCの出荷総数に占める割合は依然として、2010年まで10%以下にとどまる見通しだ。
今後も市場では、14インチか15インチのディスプレイを備えた、いわゆる薄型軽量モデルが主流となるだろう。
それでも、LenovoのV100と東芝のTecra M6により明らかとなった傾向を考えれば、ウルトラポータブルのセグメントはIDCの予測期間中に予想以上の成長を示す可能性もある、とシム氏。
メーカー各社がウルトラポータブルを消費者にも積極的に勧めるようになっているからだ。
シム氏によれば、Lenovoと東芝の新しいラインは企業向けに設計されたものだが、コンシューマーライクな機能も多数備えている。またGatewayは、E-100Mのコンシューマー版として「NX100」を提供している。
「依然として価格は若干高めで、実際、こうしたシステムは常に二次的なシステムとしてとらえられてきた。だが、光学ドライブが追加されたことで状況も変化する。もっとも、多くのユーザーはそれでもなお、大きめのマシンを好むだろう」とシム氏は語っている。
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