NHN Japanは8月8日、ゲームポータル「ハンゲーム」で、オンラインゲーム「プロ野球 ファミスタオンライン」を8月15日にプレオープンすると発表した。子どものころファミスタにハマった20代後半〜40代とその子どもがターゲット。操作を簡単にして初心者にプレイしやすくし、オンラインゲームユーザーのすそ野を広げる狙いだ。
NHNとバンダイナムコゲームスが共同で開発し、NHNが運営を担当する。月額利用料なしのアイテム課金制で、10月に正式サービスに移行し、11月からアイテム課金を始める。
初心者でも簡単にプレイできるよう、ガイドやチュートリアルを充実させた。オンライン版オリジナル機能として、カードゲームの要素を取り入れた。「選手カード」や「アイテムカード」で選手の能力を高められる。カードはアイテムとしても販売する。
選手の容姿やパフォーマンスを再現する「野球くん」というキャラクターを開発。プレイしながら実際の野球選手の特徴をつかめるようにした。「球場に行って本物の選手を見たい」と思ってもらい、プロ野球の活性化にもつなげたいという。
企画はバンダイナムコゲームスから持ち込んだ。バンダイナムコゲームスの鵜乃澤伸副社長は「家庭用ゲームはネットワーク対応が標準になる時代。オンラインゲームのノウハウを学び、新しいビジネスモデルを作りたい」と語る。
NHNにとって、他社との共同開発は初。NHNの瓜生貴士ゲームアライアンス事業部長は「オンラインゲームは単なるゲームではなくゲーム“サービス”として、いかに日本のマーケットに最適化するか、また、ビジネスモデルを確立するかが課題だ」とし、人気コンソールゲームのオンライン化という新ビジネスで、手応えを探りたい考えだ。
年内に100万ユーザー獲得が目標。俳優の塚本高史さんが出演するテレビCMも展開し、利用者増を図る。ハンゲームの登録ID数は1740万で、質の高い新作ゲームには通常、60〜70万人程度のユーザーが集まるという。
ファミスタは、1986年に当時のナムコがファミコン向けに発売した「プロ野球ファミリースタジアム」から続くシリーズで、これまで各種プラットフォーム向けに30タイトル以上をリリースし、累計1500万本以上を売り上げた。
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