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YouTubeメガネっ子の“復活”がとても嬉しい

» 2006年10月16日 18時52分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のアクセストップは、ミクシィが「mixi」利用時の注意点をまとめて公開した、というニュースだった。本名登録のリスクや、同じ内容の日記のコピーが出回る“チェーン日記”、著作権侵害などについて注意を促している。

 ユーザー500万人を突破し、さまざまな問題が起きている中で公開されたこの“使用上の注意”は、今はヘルプの隅のほうに追いやられている。初心者ユーザーにこそ読んでもらいたい内容だが、発表後数日で分かり辛い場所に隠れてしまっていて残念だ。

 GoogleがYouTubeを買収したというニュースも、先週に引き続き注目を集めた。YouTubeに、日本語で話す動画をアップし、日本人から人気を集めたメガネっ子米国人・サンミさんに関する記事も4位にランクインしている。

 アカウント削除に見舞われたサンミさんは、この記事を掲載した際、アカウントを復活させたばかり。ビデオは1本しかアップしていなかったが、きょうまでに3本追加した。うち1本は韓国語で自己紹介する内容、もう1本は、韓国語を学ぶ理由を日本語で説明する内容だ。

 サンミさんのビデオを何度も見ているうちに、記者もすっかりサンミファンになった。ビデオでサンミさんは「次は英会話のビデオを公開します。楽しみにしていて」と話しており、次回更新が楽しみだ。

 インターネットは個人の力を増幅し、素人が世に出るきっかけになる――ネットのプラス面を語る際、こういう風に言われることもある。だが、日々「Web2.0的サービス」のリリースに埋もれ、“ネットビジネス”ばかりを見ていると何かが麻痺し、個人の生活に密着したネットの素朴な部分を忘れてしまいがちになる。

 日本人の記者が、サンミさんという個人の、しかも外国に住む人のビデオに出会い「いいなぁ」と感じてファンになり、日々チェックしようと思う。こういうことこそが、インターネットが目指していた理想の1つではないだろうか。YouTubeとサンミさんがインターネットの素朴な良さを再発見させてくれた気がして、なんだか嬉しい。

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