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「飲んだら乗るな」とシフトロック 飲酒運転防止へ日産がコンセプトカー

» 2007年08月03日 21時01分 公開
[ITmedia]

 日産自動車は8月3日、ドライバーの呼気からアルコール濃度を測るセンサーなどを搭載し、飲酒運転を防止するシステムを備えたコンセプトカーを開発した。アルコールを検知した場合にはシフトレバーをロックしたり、カーナビの警告やシートベルトを巻き上げるなどして知らせる。

 シートにドライバーの呼気のアルコール濃度を計るセンサーを付けた。濃度が規定値を超えると、カーナビ表示と音声で警告する。シフトレバーには手のひらの汗に含まれるアルコールを検出するセンサーを組み込み、アルコールを検知した場合はシフトレバーをロックする。

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 メーターに備えたカメラでドライバーのまばたきの回数を監視したり、ハンドルの動きから走行中の車の動きを監視するシステムも備えた。システムが居眠り状態、飲酒運転、脇見運転と判断した場合は、カーナビ表示と音声で警告したり、シートベルトを巻き上げるなどして知らせる。

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 同社は、同社の車が関わる死亡・重傷者数を、2015年までに1995年比で半減させるという目標を掲げ、飲酒運転防止機能の開発やドライバーへの啓発活動を行ってきた。今後、コンセプトカーを使った検証実験や技術開発、飲酒運転防止のための啓発活動に取り組む。

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