英国情報通信庁(Ofcom)は9月20日、2G(第2世代)携帯電話サービス用の無線周波数帯を、3Gサービスなどでも利用できるようにする提案を発表した。柔軟な周波数帯利用を実現することでエリアを拡大し、高速インターネット通信の普及を促進することなどを目的としている。
対象となるのは、VodafoneやO2、T-Mobile、Orangeが2G携帯ネットワーク用に使用している900MHzおよび1800MHzの周波数帯。現在、この周波数のライセンス供与は2G技術だけを対象としているため、音声通信やテキストメッセージ、低速インターネットの使用に限られているが、Ofcomの提案は、こうした周波数帯利用における「2Gのみ」制限を取り払い、高速インターネット通信などにも利用できるようにするというもの。地方の通信エリアの改善やモバイルブロードバンドの普及、低価格化など、英国で60億ポンド程度のメリットが見込めると試算している。
Ofcomでは、早ければ2009年にも周波数帯の「自由化」を実現し、2010年には新サービスの開始を可能にしたいとしている。
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